菅野文さんの連載作品「薔薇王の葬列」の最新話が読める 月刊プリンセス は、毎月6日 に発売です
同時配信の電子版が 便利でオススメ!
もくじ
最終話 17巻 プリンセス 2022年2月号
出版社 秋田書店/2022年1月6日 発売
VSルパン / 1&2巻 -今だけ無料-
2022年7月28日まで
[貴族の母と フェンシング教師で半分詐欺師だった父]
[12で孤児になったぼくは ふたつの言葉に導かれ この名を名乗る]
[「ならず者(アルスイユ)」]
「[オオカミの名を冠する荒野の花(ルピナス)]」
[すなわち――― アルセーヌ・ルパン!]
【「親愛なる ジャン・ド・サルゾー=ヴァンドーム公爵閣下へ 私 アルセーヌ・ルパンは 閣下の御息女 ブルボン・コンデ公女 アンジェリック・ド・サルゾー=ヴァンドーム姫との結婚を 宣言いたします」】
「…なんだ?」
「この手紙は? ……」
《サルゾー=ヴァンドーム公爵邸》
【「つきましては サント・クロチルド教会での結婚式の日取りを決めて頂きたいのですが…」】
「どこのどいつが こんな悪ふざけをっ」
「ドロボーに娘をやるバカが どこにっ…」
「旦那さま 大変です!!」
「今朝の新聞という新聞に 「怪盗ルパンが 大貴族令嬢と婚約」という記事がっ…」
「だんなさまのご友人方に郵送されたという ルパンのあいさつ状が全文 掲載されておりますっ」
「ア…」
「アンジェリーック…!!」
《1903年 パリ》
「よかったわー バイロンの『海賊』…」
『本を読んでる時間が一番好き』
『どんな時代にも行けて どんな主人公にもなれる』
『この世界では 私は公爵の娘アンジェリックじゃなく 自由なのよ』
『それに―――』
『物語の中の 誇り高い勇者たちが』
『私を心から 愛してくれる……』
「アンジェリック!! 聞こえないのかっ!」
「お父さま…」
「毎日 毎日… 33歳にもなるのに くだらぬ本に うつつをぬかしおって」
「本に罪はありませんのに…」
「これを見なさいっ」
「ばかみたいな冗談ですわ 神出鬼没の盗賊として有名なルパンと私の結婚なんて… 誰も信じません」
「当たり前だ だが問題は――」
「ブルボン王家にも縁の深い代々の名家 このサルゾー=ヴァンドーム家を 世間が笑い者にしているということだ」
「下賤な者にまで さらし者にされているなど がまんならん!!」
「腹の立つ… こんな嫌がらせをしたのは どこのどいつだ!?」
「だんなさまに お電話がかかっております」
「なんの用だ? だれだね?」
〈アルセーヌ・ルパンだ〉
〈公爵とお嬢さまに おわびしたい こんな大騒ぎになってしまって〉
〈閣下に先にお見せするつもりだった ご友人への文案を ぼくの秘書が まちがって発送してしまったのですよ よりによって 新聞社に〉
〈近いうちに このアルセーヌ・ルパンが――〉
〈おわびと ごあいさつに おうかがいいたしましょう〉
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