Cocohana(ココハナ) 5月号 Bread&Butter ブレッドアンドバター、39話(本編 最終回) 感想
※ネタバレ注意です※
箱根のパン屋で修行をしてた 柚季は、職場の先輩・五十嵐さんと一緒に、独立して 開業する事を決意します。
そして そのお店が いよいよ、プレオープンの日を迎えました。
漫画家に復帰した 洋一は、ギリギリで 締め切りを乗り切り、何としてでも 開店時間内に 到着したくて、東京から 箱根へと急ぎます。
途中、スマホを忘れてきてしまった…という 大失敗に気がついたけれど 取りに帰る時間はないので、記憶を頼りに パン屋『Bread & Butter』を目指し、必死で走る 洋一です。
一方、プレオープンしたお店に たくさんのお客さんが来てくれているため、大忙しの 柚季。
連絡が来ない 洋一の事を、心配している余裕は ありませんが…
柚季(早く 洋一さんに見せたいなあ 一緒に、見たい景色が沢山あるよ)
来てくれた福永さんと赤沢さんが 美味しそうにパンを食べている姿や、他のお客さんが 楽しそうにパンを選んでいる光景を眺め、そう思う 柚季でした。
箱根板橋の駅前で、運良く『Bread & Butter』の紙袋を持っている人を見つける事ができた 洋一は、その人に「店の場所 教えて下さい!!」と お願いします。
そして、いただいたチラシを手に お店へと向かうのですが、もう時刻は 閉店の17時 間近…。
しかし それでも 洋一は諦めず、“絶対 まだ間に合う” と信じ、走り続けました。
少し前に届いた 純さんからのメッセージが、洋一の心に 響いているからです。
『“違うよ、洋一” “みんな、完璧じゃないから 誰かと一緒に いるんだよ”』
『“許すよ” “15年間 果たせなかった約束を 全部”』
『“幸せでいて下さい” “未来、ではなく「今」” “「今」の積み重ねが 未来だと思うから。”“』
『“「今」伝えたい事を 明日にしないで” “いつか なんて来ない 今が永遠に続くだけ”』
『“誰かを一人で 幸せにしようとしないで” “一人で 抱えこまないで”』
『“どうか あの頃と同じ かけ違いを” “繰り返さないで”』
何とか お店に到着して 柚季と会うなり、洋一は息を切らせながら 言います。
洋一「か…げほっ 開店おめでとう!! あと…これ! どうしても 今日中に渡したくて」
「結婚して下さい」
「今すぐ一緒に暮らせるわけじゃないし… この紙きれに 意味があるのかも 未だによく分からない」
「でも「今」 どうしても 言っておきたくて」
「オレは、君と… 君の人生に、責任を持ちたい…!」
洋一が 柚季に渡したものは 婚姻届でした。受け取った 柚季は、唐突な結婚の申し込みに 戸惑いつつも…
柚季「大すきよ とりあえず、一緒に、おいしいごはん 食べようよ」
洋一(オレが柚季ちゃんのいる 箱根に拠点を移せたのは それから更に 一年後)
(オレは 柚季ちゃんに合わせて 超朝型生活にしてみたり 結局 夜型に戻ったり)
(一緒に ごはんを食べている)
(彼女は 今日もパンを焼いている)
ある日、洋一は 純さんに、“もし おいしいパンが食べたくなったら ここを訪ねてみて下さい” というメッセージと、パン屋『Bread & Butter』の情報を 送りました。
そこに 僕はいないけど、元気の出るパンが 君を待ってます――――――――
小さなパン屋からはじまった “完璧じゃない” 柚季と洋一の物語、ついに 完結ですね。
回り道でも 無駄なことなんて 一つもなかった…と、ふたりとも 心から思えている事が しっかり伝わってきて、ジーンときちゃいました ^_^。
あと 赤沢さんの「パン・デ・コール」、本当に すごい!!! 赤沢さんが作った 原文具店、見事な 再現率!!! 赤沢さん 天才児ー!!!
本編は 最終回を迎えたけど、番外編として もう少し連載は続く、との事で 嬉しいですね。
7月号の掲載は あるでしょうか? 早くも 楽しみで仕方ありません!*^▽^*