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妖しのセレス 全14巻 感想とご紹介

投稿日:2018年4月11日 更新日:

渡瀬悠宇の漫画「妖しのセレス」。
主人公の御景妖は、双子の兄弟です。
見た目は派手めな高校生なのですが、実は御景家はその歴史も古い大財閥です。
ただ両親はあまり御影家とは関わらないように過ごしており、妖と双子の兄・明と平和に暮らしていました。
その生活が一変したのは、二人の16歳の誕生日でした。
御景家には古くから残っている慣例がありました。
その慣習のために妖たち家族4人は本家へ赴きます。
本家には一族全員が揃っており、異様な雰囲気を感じます。
そして、二人の前に出されたのは、なんとミイラの手首…。
それを見た瞬間、妖は姿を変え、また隣に居た明の体には全身に切り傷が…!
出されたミイラの手首は、なんと天女のものでした。
妖はその天女の姿に変わっていたのでした。
なぜ、妖が天女の姿に変わったのかというと、妖が天女の力を最も強く引き継ぎ生まれてきたからでした。
しかし、天女の生まれ変わりである子供は命を落とさなければならない。
それが、一族を守るための手段でした。
この慣例で何もなければ、この物語は何も始まりませんでした…。
妖が、天女の姿になったことで、また明の身にも変化があったことで、全てが変わるのでした。
天女の姿になってしまった妖は、一族の者たちの手で殺されそうになるものの、なんとかその場から助かります。
しかし、両親は自分の力のせいで亡くなってしまいます…。
彼女を助けてくれたのは、同じく天女の血を引く女性、梧納涼と彼女の義弟・雄飛でした。
雄飛は、美しい天女の姿になった妖のことが気になるようになってしまいます。
彼女らに助け出され保護された妖は、どこ行くこともできず、その後、梧家に居候することに。
そして、彼女の身に起こったことや御影家について教えてもらうのでした。
妖が変身した天女は、御影家の先祖。
その名前はセレスと言いました。
御影家では古くからこの慣習が行われており、そこで命を亡くした少女は数が分からないほど…。
セレスが現世へと舞い戻ってくる理由は、自分の羽衣を見つけるため。
その羽衣が手に入れば、妖の体から出ていくことを約束し、妖はセレスに協力することとなるのでした。
一方、御景家では、妖たちの祖父は自分たちの祖先である始祖・明を可愛がります。
また、御影家の統帥である各臣は、記憶喪失で武術にたけている十夜という男を使い、妖の監視と、各地にいる天女の子孫を探し、そして招集させます。
彼の目的とは一体何なのか…。
物語が進行していく中でだんだんとその思惑が分かってきます。
そして、御影家で暮らす明の身にも異変が起こっていきます。
セレスと度々出会うことによって、その身に宿る始祖、ミカギが明を侵食していくのでした。
天女物語をベースとしているこの物語。
全国各地に残る天女伝説をもとに、各地へと妖たちが訪れます。
そこで出会う天女の子孫たち。
彼女たちもまた、不思議な力に翻弄されており、妖は自分たちの運命に悩まされていきます。
栃木で出会う来間千鳥や沖縄で出会う司珠呂はその後妖に協力もしてくれるようになる、大切な仲間であり友人になります。
数多くの困難を乗り越えて、妖は再び始祖となった明と出会うのでした。
この物語の中で、敵役の十夜に妖は惹かれていくのですが、この二人の運命がどうなるのかということもみどころであります。
全く記憶を持っていない十夜。
彼がなぜ、御影家につかえるようになったのか。
またミステリアスでとってもイケメンな十夜は、キャラクターの中で一番惹かれてしまうのではないでしょうか。
他にも個性的なキャラクターは多く、特に梧家につかえる小田玖は見た目も名前もおばQにそっくり。
彼女が出てくるシーンはコメディー調になっており、思わず笑ってしまうシーンも。
全体的に暗く、シリアスな部分が多いので、笑えるシーンは良いアクセントになっています!


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