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ちはやふる 1~38巻 感想とご紹介

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「百人一首は坊主めくりしかしたことがない」そんな私がどっぷりハマってしまったのが、このちはやふるです。

まずこの漫画のひとつ目の魅力が、競技カルタの面白さです。

この漫画に出会うまでは「競技カルタ」は全く知らない世界でした。100首全部暗記するのも、最初の音を聞き分けて札を取るのも、札の配置を覚えるのも、私には絶対に無理!と思いましたが、この漫画を読んでいるとやってみたくなるから不思議です。

漫画の中で、初心者の千早が少しずつ競技カルタを覚えていく様子がしっかり描かれているので、あれ?私にもできるかもと錯覚してしまうんですね(笑)

この漫画で知ってから百人一首が違う風に見えて来て、1首1首に込められた想いにも興味が湧きました。敵わぬ恋心を詠んだ句などは切ない気持ちになってしまいます。古典大好き大江さんのわかりやすい解説で千早と一緒に勉強させて貰いました。

そして、競技カルタはスポーツというのが実感できるくらい、白熱した試合、手に汗握るシーン、その展開に息を呑んで見守っていると、いつの間にか一緒に涙してしまうほどの興奮が味わえます。

また、高校編では競技カルタ部を立ち上げて、仲間を集め全国制覇を目指す過程が描かれています。

団体で戦う難しさや、部内での考えの対立、キャプテンの重責、後輩指導の難しさなどは、まさにスポーツ漫画を読んでいる気分でした。競技カルタにかける情熱、そこには千早の青春がギュッと詰まっています。

私が個人的に大好きなキャラクターは白波会で千早たちの指導をする原田先生です。

千早たちに向ける情熱やカルタに向ける暑苦しいくらいの熱量が堪らないです(笑)

そんな原田先生は、要所要所で千早や太一に人生のアドバイスをしてくれるのですが、それが妙に私の心にもグサッとくるんです。「身近にこんな大人が居たら良いのにな」そう思える存在です。

次に、この漫画の大きな魅力の要因が少女漫画ならではの恋模様です。

千早と太一と新、3人の絡み合う感情に新たに加わる新キャラたち、恋愛漫画として読んでも大満足の内容です。私が特にキュンキュンするのが千早を想う太一の不器用な恋です。

小学生の頃は、気になる千早にちょっかいや嫌がらせをして振り向かせたい典型的な小学生の恋。そんな太一が自分の気持ちに気づくきっかけになったのが、転校生の新と千早の急接近です。千早が新(実はカルタ)に夢中になっている姿にモヤモヤする太一が可愛くて可愛くて…(笑)

さらに、高校で偶然にも千早に再会し彼女との2ショットを千早にみられる太一も見物です。結局、太一はその彼女と別れて千早への片想いを選択するのもまたキュンとします。

千早に気づいて欲しいけど、気づいて欲しくない。千早に男として意識して欲しいけど、今の関係を壊したくない。そんな葛藤の中、ちょっとずつ千早にアプローチをかける太一の姿は焦れったく、切なく、堪らないです。

そんな太一の気持ちを露知らず、千早は引越しで遠く離れてしまった新に未だに夢中なところがまた…。

その千早の新への感情は恋なのか、太一の気持ちを知った千早はどうするのか、高校編の恋愛事情は本当にドキドキがいっぱいです。大学進学で新が東京に来るという話もあるので、大学編での恋愛模様が本当に楽しみです!

スポーツ漫画が好きな人も、恋愛漫画が好きな人もどっちも楽しめる漫画がちはやふるです。

スポーツ漫画に出てくるちょっとした恋愛とか、恋愛漫画に出てくる部活動のシーンとかそんなレベルではなく、競技カルタも恋愛事情も内容濃くバランス良くしっかり描かれているので、今までと違うジャンルを読んでみようかなという人にもぜひおすすめしたい漫画です!!


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