もくじ
君に届け 番外編 ~運命の人~、1巻 感想
※ネタバレ注意です※
以前完結した君に届けの番外編という名の続編みたいな形の作品です。
主人公は君に届けでのライバルであった胡桃沢梅ちゃんになります。
前作でさわ子と同じ大学に進んだために、さわ子も重要人物として登場してきます。
この作品はまずさわ子と風早の関係が変わらず続いていて、うまくいっているんだなぁと思って安心します。にやにやします。
そして、爽やかイケメンだった風早がちょい役で、いじられキャラみたいになっているのも笑えます。ヤキモチやきまくりです(笑)
本題のくるみのこじらせちゃってる恋愛は、正直、キュンとします。
前作ではあまり良い印象のなかったキャラですが、この作品ではストライクに、読む人の心を掴んでいると思います。
なかなか素直になれなくて、強がったり、意地悪言っちゃったりして、人の心を試しちゃうくるみには共感する部分がたくさんあります。
だからこそ、たまにぽろっと出る素直さがとにかく可愛い!と思ってしまいます。
昔からモテまくりのくるみ。でも経験が無さすぎて、実はさわ子よりも奥手でうぶだなんて、男心に刺さるの間違いないです。相手の男性として登場するのは、なんと、さわ子の親戚のお兄さんです。
しかもすごくイケメンで、性格もカッコいいし、優しいしです。
こんな人いたなら前作でも出て来て欲しかったなと思ってしまいました。
でもこのイケメンえーじお兄ちゃんと出会ったことは運命だとこの1巻だけでも良くわかりました。
このくるみとえーじ兄さんの恋愛はこれから始まるとは思いますが、とにかく幸せになって欲しいと願う二人です。
はやく、くるみを救ってあげて欲しいです。
これからのえーじ兄さんに期待度高めです! 目が離せません。
さわ子と風早の恋愛の続きも、もう少し垣間見れると嬉しいなと思っています。
感想2
この作品は、もともとは、「君に届け」という青春ラブストーリーのサブキャラクターが主人公となる話です。
ネットニュースで番外編の連載が始まったのは知っていたので大変楽しみにしていました。
今回の主役は、前作で主人公の爽子の恋のライバルであった、胡桃沢梅というキャラクターで通称、くるみちゃんです。
この、くるみちゃんの恋模様がこの番外編となっていました。
また、「君に届け」のキャラクターに会えるのでウキウキしながら読み進めました。
くるみちゃんと爽子ちゃんは、同じ大学で仲よさそうにしている姿を見ると微笑ましいのですが、話は、くるみちゃんの内面に進んでいくと、途端くるみちゃんが心配になりました。
恋に臆病で、人間関係にも不安感の強い、くるみちゃんが次の恋に踏み出す過程が描かれていて、見ているこちらも、恥ずかしいような、もどかしいような気持ちになってきます。
次の恋の相手は、爽子ちゃんのいとこに当たる、英治という男の人で、その英治との恋をすることによって、くるみちゃんの不器用さ、イメージで言うと、とげとげしていたのが柔らかくなっていき、くるみちゃんの新しい恋を応援したくなる、そんな一冊でした。
英治とこれからどんな展開になるのか楽しみです。