わたなべ志穂さんの連載作品「さようなら、エデン。」の最新話が読める 妻プチ は、毎月8日 に発売です!
もくじ
14話 4巻 妻プチ 2023年4月号
出版社 小学館/2023年3月8日 発売
13話 4巻 妻プチ 2023年1月号
出版社 小学館/2022年12月8日 発売
12話 4巻 妻プチ 2022年12月号
出版社 小学館/2022年11月8日 発売
11話 4巻 妻プチ 2022年11月号
出版社 小学館/2022年10月7日 発売
悪役令嬢レベル99 ~私は裏ボスですが魔王ではありません~ 2022年10月13日まで1巻まるまる無料
『それはちょっとした違和感からだった』
(…あれ)
『この顔 誰だろう』
(漆黒の髪に 闇色の瞳… 着物を着たら 日本人形みたいだ)
(着物…)
(日本…?)
『それは… なんだっけ…』
『何 これ』
(私は ユミエラ・ドルクネス 5歳 それは間違いない)
(ということは…)
『これは前世の記憶 私は日本人の女子大生だった』
ズキ
(20年分の記憶だものな 頭が おかしくなりそう)
(頭の中を整理しよう…)
『現世の私は バルシャイン王国 ドルクネス領在住 領主ドルクネス伯爵の長女』
『つまり貴族だ』
『だが両親は領地のドルクネス領ではなく 王都の屋敷に住んでいる それも私が生まれる前から ずっと』
ふ―――――…
『情報 すくなっ』
(何か他に…)
『よ……』
『読めない……』
「お嬢様… 何かわけのわからない文字を書いているわ…」
「おそろしい… ただでさえ 黒い髪で気味が悪いっていうのに…」
「ねぇ」
「「はっ はいっ」」
「本を読みたいの」
「文字が知りたいわ」
「すぐに家庭教師を手配しますっ」
(会話できて良かった…)
『文字を学んだ私は 屋敷の書庫に入り浸り』
『絵本から歴史や政治の専門書まで 種類を問わず読み漁った』
『ようやく この地を治める王族の名や 細かい地名 国にまつわる伝説を知ることができた』
『その結果』
『私はとんでもなく嫌われているのでは?』
『…という結論に落ち着いた』
『もともとこの国は 魔王を倒した勇者と聖女によって興された』
『その魔王が黒髪だったということで『黒髪は不吉』 悪の象徴とまで いわれているらしい』
さら…
(メイドたちが よそよそしいのも これが原因か 両親もさぞ 私のことを嫌っているのだろう)
『あともう一つ』
『勇者と聖女の伝説で気づいたのだが』
『ここ 前世でプレイしていた 乙女ゲーRPGの世界では?』
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