花火は醒めない夢をみる　最新話 / 11話

◇１巻 まるまる 無料◇ほぼ毎日 更新◇

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「よし」

「行くぞ…！」

【萩】　【常磐】　【浅葱】

「オレ合コンとか はじめてだぁ　　常磐は？」

「俺もだよ…まさか ゼミの女子から誘われるとは…」

「蘇芳さんだっけ？」

「かわいい子いるかな～っ」

「あﾞっ　向こう もう店着いたって」

「なに！？　　女の子を待たせるな いそげいそげ！！」

「すいませーん お待たせしまし」

「タァ」

「オトコ」

「男だな…？」

「だねぇ」

「席が違うんじゃ…」

「待ち合わせされてるのは あちらの席だけですね」

「えぇ…？？」

「店を間違えたのかも　　蘇芳さんに電話してみるわ」

《何してるの？》

「ヒェッッ」

「待たせるとは いい度胸だね」

「そっ その声　　やっぱり合ってる！？」

「どゆこと？」

「女の子どこやったんだよォ　　男に用はねーんじゃい！！」

「あぁ コレがややこしいのか」

「バイトが忙しくてね　　着替えていたら遅刻しそうだったから そのまま来てしまった」

「バイト？」

「男装ＢＡＲ」

「ホラホラ 座って」

「今日は楽しもうじゃないか」

『な』

『なんか思ってたのと違う―――――…』

「かんぱ――――い」

「王様ゲームをしよう」

「へ？？？」

「琥珀も」

「藤も」

「君たちも」

「かくいう私も　　少し緊張しているだろう？」

「俺らのは緊張というか戸惑い」

「こういう時は 遊んで親睦を深めるといいと聞いたんだ」

「聞いて？？」

「ただ普通にやっても つまらないから　　…そうだな」

「指定された番号はキス限定で」

「はい？？？」

「一気に初対面でやるゲームじゃなくなったんですけど！！？」

「じゃあ いくよ せーの…」

「えっ」

「エッ」

「あっ オレ王様だ～！！」

「浅葱ィ」

「じゃあ～～ ２と５！」

「げ」

「おや」

「え　　本当にやるの？　　え？？」

ちゅ――――

『キャ―――ッ』

〈パシャ　パシャ　パシャ〉

「なんで俺ら いい顔した野郎共のチュー 見せられてんの？　　あれ？ 女の子なんだっけ？？？」

「おおお落ち着け 萩ィ」

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