日高ショーコ先生の連載作品「日に流れて橋に行く」の最新話が読めるクッキーは、奇数月26日に発売です
同時配信の電子版が便利でオススメ!
もくじ
45話 11巻 Cookie 2025年1月号
出版社 集英社/2024年11月26日 発売
ストレンジ ドラゴン / 1巻 -今だけ無料-
2022年8月6日まで
「大昔に天から来た 神獣 白龍」
「白く輝く姿と強大な力で この国(サイルーン)の王を守護していたのよ」
「今はもう天に帰ってしまったけどね」
「―――これが 龍の鱗」
「国中の宝飾屋 垂涎の珍品か」
「出所が子供(ガキ)とはな」
「返せ!」
「素直に採取場を教えろ…」
「よ!?」
ぐいっ
「誰!?」
「お姉さんは正義の味方! 助けてあげますからね!」
「だから…」
「後でお姉さんにも 鱗の場所を教えて下さい!!」
「ぜ 全然 正義じゃないじゃないかぁ~~~~!!!」
「助ける気もありますよ!」
『龍の一族が最初に舞い降りたと言われている この街』
『けれどこの100年 彼らの姿を見たという者はいませんでした』
「子供(ガキ)を渡せ!!」
「あっ」
「ダメ!! 子供に乱暴は許しませ」
ザッ
「何だてめ…」
「待て!」
「…こいつ」
「こいつ何か…」
「ヤバイ」
「一旦 退いとけ!」
へたり…
「あ ありがとう」
「あの… あなたは」
「さすがです イサラ師匠―――っ!!!」
「…うるさい シャタ」
「はいっ!!」
「だから街は面倒なんだ 帰るぞ」
「はいっっっ!!」
「ありがと お姉さん これ お礼!」
「じゃあね!」
「えっ…」
「ま 待って! 私 鱗に用事はないんです!」
「必要なのは」
「これの主なんです!」
「あんた誰だ」
『私には 使命がありました』
「私は…」
『そのために たくさんのウソを』
『用意してきたはずでした』
『―――なのに』
パサ・・
『その まっすぐな目に』
『私もまっすぐで応えたくなってしまったのです』
「私は」
「サイルーン王女 火花」
「「龍」を求めて この街へやって来ました」
《一か月前 王宮》
「来月の私の17の誕生日に 私に王位を返すと 父に誓ったはずでは…!」
『国王(父)亡き後 仮に玉座を任された叔父「志銅」は 父が必死で浄め正した政を 再び腐敗させ 王位返上の誓いも 反故にせんとしていました』
「しかし 家臣らは不安のよう」
「その白銀の髪からも明らかな 姫の中の異国の血が」
『異国の歌妓(うたいめ)が母であった私は しばしば家臣にも軽んじられ』
『城内に味方は ほぼいませんでした』
「器を見せれば返しますとも そう 古の王のごとく」
「龍を従えて見せでも して頂ければ」
無料期間が終わっても サンプル試し読みできます! 気になったら ぜひチェック♪