タアモ先生の連載作品「愛しの彼女は隠れオタク」の最新話が読める月刊フラワーズは、毎月28日ごろに発売です
同時配信の電子版が便利でオススメ!
もくじ
41話 4巻 月刊flowers 2024年12月号
出版社 小学館/2024年10月28日 発売
魔王陛下のお掃除係 / 1巻 -今だけ無料-
2022年4月29日まで
『どうして私 こんな場所で こんなことになったんだろ…』
『やっぱり夢? それとも熱中症で倒れて幻覚でも見てるのかな』
『よ よし…! 落ち着いて まず状況を整理してみよう』
『今は21世紀の日本 今日は美化委員の活動で登校してた』
「夏休みの間 溜まった汚れを 頑張ってお掃除しましょうー!」
「今日の班長は私ということで よろしくでーす」
『私は鷹月さくら 十七歳 高校二年生』
(もう少し背が高ければ 上までちゃんと拭けるのに…)
『…それにしても 夏休み中の汚れが溜まってただけあって 今日の掃除は手応えあるわ…』
『楽しい…』
「じゃ」
「今日はこれで終了ということで!」
「どしたの?」
「お財布 家に忘れてきた……」
「ジュース代 貸そうか?」
「ありがとう 今度 返すから!」
「基本しっかりしてるのに たまにドジやるよね~」
「さくら まだ帰らないの?」
「図書室 寄ってく」
「新しい本 入ってないかな~って」
「また いつもみたいに掃除の本でしょ!」
「今日 使った洗剤 全部さくらのお手製なんだって」
「えっ…そんなことまですんの?」
「さすがスーパー清掃ボランティア! よく朝礼で表彰されてたわ そういえば!」
「うちらにはマネ出来ないな~」
『あ… また この ちょっとした距離感』
(お財布 家に忘れても 掃除道具は完全常備の女子高生…って 変わってるもんね)
『それでもやっぱりスッキリしたい キレイにするのが大大大好き』
「!」
「お掃除+お洗濯事典!! 入荷してた! 借りてこっ」
『ん… 灰?』
『黒!?』
《どよ――ん》
『身体が勝手にお掃除しちゃう~』
「ああ もうっ 早く帰って さっき借りたお掃除本を読みたいのに~」
《ぐんっ》
『え』
『…何?』
『え ええ?』
「な 何!?」
「やだっ」
「なにこれ」
《ぽ―――ん》
《ぼふん》
「わぷ」
「ったぁ~…」
「なんなのよ もう~」
「…?」
《ばっ ばばっ》
(読めない)
《ヒュオオオオオ》
『雪……じゃない?』
「なに? なにこれ!?」
『何』
『この変な生き物』
『これは夢?』
『それとも熱中症で倒れて見てる幻覚…?』
『誰もいないみたい……?』
「すみません! 家探しさせてもらいます~!」
(ぬるぬるしないし 灰が溶け込んでるわけでもないみたいね これなら普通に水拭きに使える!)
『夢なのか何なのか どこなのかも よくわからないけど』
『お掃除開始よ!』
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