風光る、41巻 感想
※ネタバレ注意です※
隊を離れて 療養を始めた沖田ですが、なかなか良くなることはありません。
そんな沖田のお世話をする イマの存在に落ち着かないセイ。自分には その役はできない…と陰から ひっそりと見守るしかありません。
そして イマも、少しずつ沖田への想いを募らせていきます。
その頃、新選組では 新たな動きがありました。
徳川将軍の護衛を任されることになり、また甲府での東征軍への先制攻撃の許可を得ることになるなど、さらなる出生に向けて動いていきます。
そして、新選組は その準備に大忙しの日々です。
ですが 近藤勇の出世を一番に喜ぶであろう 沖田には、甲府行きを伝えることを禁止されてしまいました。
伝えると、自分も絶対に行くのだと 言いかねないからです。
沖田に伝えないまま 甲府行きの準備に追われるセイでしたが、ひと目 見たいと沖田を覗きに行った時、すぐに沖田に見つかってしまいます。
おなごとして 沖田の元にいろ、と すすめる法眼の言葉を聞かず、武士として生きると決めたセイは、黙って沖田の元を去るのでした――――
沖田が別宅で療養を始めたことで 会うことも減ってしまったセイですが、さらに恋仲にさせよう女性が お世話係として側にいることで、落ち着かないという気持ちが 痛いほど伝わってきました。
お世話かかりのイマさんも 悪い人ではないからこそ、余計にツラいですね…。
だけど、そんなシーンの中に出てくるトキさんが セイの味方だとイマさんに説教したり、プンプン怒ったりしているのが面白くて好きです!
それでも さらに甲府行きが決まったことで、沖田と死に別れるかもしれない、という展開になってしまい、しかも 沖田に別れの挨拶もできないままで…というのが ものすごくツラいです。
おなごに戻れと願う 法眼の意見も痛いほど分かるけど、セイの武士として生きるという気持ちも分かりました。
この後、真実を知って飛び出した沖田が どう動くのかが、とても気になります!