気高き獣の愛を知れ　最終回 / 結末

◇１巻 まるまる 無料◇ほぼ毎日 更新◇

◇１巻 まるまる 無料◇ほぼ毎日 更新◇

「誰にも言わないでください！」

「何でも言う事 聞きますから！」

「何でも」

「だな？」

「それなら――」

《半日前》

「駄目じゃないか 学校に動物を連れて来ちゃ」

に――　に――

「すっ　　すみません」

『わたしは 三国 栞　　高校２年 １６歳』

「通学路に捨てられていて 見過ごせなくて……」

「僕が預かっておきますから 後で貰い手を探しましょう　　ね？」

『京極先生は担任で２７歳 独身　　爽やかで好青年で 生徒に人気があって いつも優しい』

「はい！」

『わたしはそんな京極先生が…』

に――　に――

「健気で可愛い」

ぺろ

『好き』

「栞――　　今日 掃除当番 代わって――」

「バーゲンに行きたいんだ」

「うん！　　いいよ」

「サンキュー」

『頼られるのって 友達って感じがして嬉しい』

「栞って何でも引き受けてくれるから便利ー」

「しーっ　　聞こえるよ」

キーンコーン カーンコーン

きょろきょろ

ささっ

『ここがわたしの帰る家』

にー　にー

『シェアハウス　　月光荘』

『訳あって わたしはここで大学生として暮らしている』

「栞ちゃん　　丁度良かった」

おかえりー

「新しい同居人」

「せっ」

『先生！？』

「京極 譲さん　　高校の先生なんだって」

せ？

せ？

「はじめまして」

「よろしくお願いします」

『はじめまして？』

『あれ？』

『わたしに気付いてない？』

「栞ちゃん　　館内を案内してあげて」

「これから夜勤なの」

【看護師】

「オレ これから飲み会～」

【美容師】

「えっ」

「ええっ！？」

「……」

「よろしく　　栞さん」

「はい……」

「ここがトイレで」

『人違いじゃない！ どこからどう見ても京極先生だ』

「キッ　　キッチン」

『生徒のわたしに気付いてないの？』

「バスルーム」

「―でっ　　お 屋上ですっ」

『気付いていないなら』

『このまま やり過せるかもしれない』

「えっと洗濯物が干せます　　でも皆さん コインランドリーを使っているのでここは誰も使っていません」

← 人相を変えている

「あっ案内の必要無かったですねっ」

ぐい

「ふう」

「館内禁煙とか」

カチ

「あり得ねー」

『――え？』

「おい」

バン

「三国 栞　　何故お前が ここに居る」

「ここは１８歳未満 入館禁止な筈だが？」

『やっぱりバレてた』

『……って言うか』

『この人誰―――！？』

無料期間が終わっても サンプル試し読みできます！　気になったら ぜひチェック♪