君としたいから出られない部屋｜最終回、結末【無料】ネタバレ

◇１巻 まるまる 無料◇ほぼ毎日 更新◇

『女は 子宮と頭で 恋をするらしい』

「Ｔ商社勤務って 大手じゃん」

「エリートだ」

「大したことないよ」

「えー すごーい」

『最近』

『頭でしか してないけど』

「俺さ 合コンって不慣れで」

「えー ほんと？」

「ほんとほんと」

「ね　　ライン 教えてよ」

「あー…　　うん」

『ほしいのは』

『いつぞやの衝撃』

「先生　　いま 大丈夫ですか？」

「…あー はい」

「先生のクラスの転校生」

「千葉悠人くんです」

「…えっと 千葉くん？」

「千葉悠一さんって 知ってる？」

「すげ」

「兄ですけど」

『私 その時』

『心は セーラー服をきてたと思う』

『あ。今年27です』

『初恋の君の弟が　　転入してきました』

「まじ そっくりなんだって」

「高校の時 好きだった子が　　そのまま 姿 現したかんじ」

「まじ ドッペルよ！」

「えー どーしよー」

〔ど―しよ― ってなにが～〕

「えー どーしよー」

「生徒に ときめいちゃった～」

『初恋の千葉くん』

『高校時代 私の大部分を占めていた存在』

（…やっぱ似てる）

『背が高くて　　かっこよくて　　みんなの人気者』

『私は　　見つめて 見つめて　　見つめまくって』

『そりゃもー　　目をつぶったら　　彼のうしろ姿が』

『瞼の奥に やきついてるほど―――…』

「あ また。」

「合コンのひと　　ライン よくくれるなー…」

（ハートマークつけとこ。）

『そーゆーのって』

『忘れてたけど』

「えー　　千葉悠人くんです」

「よろしく」

「よろしく」

「あなたたち 転入生 見にきたの？」

〈ギクッ〉

「えー だって　　転入生とか めずらしいし」

「お兄さんが この学校の　　卒業生なのよ」

「へー」

『…千葉くん』

『なんて ノスタルジー』

（…えっ　　私！？）

「…あ　　なーんと」

「千葉くんのお兄さんと 先生」

「同級生だったんです！」

「えっ」

「マチ先生 ここの卒業生なの！？」

「へへっ」

『高校の私が』

『泣いて喜ぶわ』

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