西実さく先生/松幸かほ先生/テクノサマタ先生の連載作品「こぎつね、わらわら 稲荷神のまかない飯 いただきますっ!」の最新話が読める月刊コミックZERO-SUMは、毎月28日に発売です
同時配信の電子版が便利でオススメ!
もくじ
最終話 6巻 Comicゼロサム 2024年11月号
出版社 一迅社/2024年9月28日 発売
同居人はひざ、時々、頭のうえ。 / 1&2巻 -今だけ無料-
2022年5月30日まで
『物陰から』
『わずかな隙間から 暗闇の向こうから』
『その鋭く光る双眸に 気付けば 捕らわれていた』
『僕は今』
『猫に命を狙われている』
(よしっ これでいこう…)
『この世は 煩わしいことばかり』
「はいこれ 頼まれてた本」
「ありがとうございます」
「いやー朏くんは ほんとにたくさん本を読むなあ で どうかな 新作ミステリーのネタは見つかりそうですか?」
「いえ まだ…」
「まあ 本もいいけど 外へ出ると また違った刺激があるんじゃないかな ほら」
「旅行とか! 気分転換にもなるし…」
「嫌です」
「旅行なんて」
「あ… そっか ご両親 旅先の事故で…」
「でも 近場に出るくらいなら」
「ちなみにここ 今すごい人気なんですよ 次の打ち合わせは 絶対ここでって…」
「河瀬さん」
「旅行とか 話題の店とか… 一体なんなんですか?」
「え…」
「あなたは僕の邪魔をするために 担当になったんですか」
「ええっ?」
「……こんな」
「人が うじゃうじゃいる場所…」
「思考の妨げにしかならないっ」
『朏 素晴(みかづき すばる) ミステリー作家 偏屈で人嫌い』
『前担当編集 胃炎にて先月異動』
「「…………」」
「では そういう事で失礼します」
『取り扱い 要注意』
「想像以上…」
『ああ いっそ』
『無人島で 本に埋もれて生活したい』
(そう言えば うちの両親も なにかと僕を 外に連れ出したがってたな)
『でも 外に出れば 人に会う』
〔あっ〕
〔その本 オレも読んだ!〕
〔それ結局 主人公の友達が…〕
『やめろ』
『うるさい!』
『想像する楽しみを』
『僕から奪わないでくれ』
『もう誰にも 邪魔されたくない』
「…父さん 母さん」
(幸いこうして 想像の世界で食べて行けてます だからもう心配しないでください…)
(…その為にも 新作考えないとな あの担当に またなにか される前に…)
《がぶっ》
『なんか釣れた!!!』
「って 猫か…」
(墓から飛び出してきたのかと思った…)
(こころなしか 口元が母さんに似ている…?)
《じっ》
(いやいやそんな荒唐無稽な話…)
《ギン》
『ネタが来た――――っ』
『きっかけがあれば』
『想像の翼は 一気に広がる』
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