黒戸ろく先生の連載作品「恋とミロワール」の最新話が読める別冊フレンドは、毎月13日に発売です
同時配信の電子版が便利でオススメ!
もくじ
最終話 2巻 別冊フレンド 2024年2月号
出版社 講談社/2024年1月13日 発売
異郷の爪塗り見習い / 1巻 -今だけ無料-
2023年10月19日まで
『これは夢?』
『温かくて心地いい…』
『――って』
『何これ 喧嘩?』
『あれ? ここ 私の部屋じゃ』
「ないっ!?」
ドシャッ
「ぎゃ」
「いってて…」
「ん?」
「…えっ」
「どこ――っ!?」
『現在』
『私の朝は早い』
(はぁ~~・・ 私一人で開店準備… 大変なんだけどな~)
「あ」
「先生 今日は早いですね! おはようござい」
「まー…」
「やっと来たね」
「まったくもう 「稀代の魔法使い」を待たせるなんて サーラくらいだよ」
【「稀代の魔法使い」 ロッコ 】
「ぎゃ~っ ロッコさん!? なんでいるんですか!?」
(ていうか 自分で自分をほめてるっ)
「早く爪塗ってくれる?」
「こっちの方が まったくもうなんですけど… 開店前に来ないでくださいって何度も言ってるのに~っ」
ブツ ブツ ブツ「そもそも私の名前は啓子なのに… サーラじゃなくて佐原だし 苗字だし」
(って言っても どうせサーラとしか呼ばれないんだけど…)
『思い返せば半年前―――…』
『普通の会社員だった私は 趣味のジェルネイルを塗っている途中で この世界に「流れて」きた』
〔トップジェル 塗りかけだったのにぃ〕
〔取るしかないの~?〕
『大きすぎる月はいつも満月で』
『みんな 当たり前のように魔法を使う』
『しかも 杖ではなく爪で!』
『さらに 私の目は虹色になった』
『不思議な この異世界で』
『私は「縁あって」魔法の爪を塗る仕事に就いたけれど―…』
「昨日リドに塗らせた爪ね 薬指の補助魔法 色合いが趣味じゃないの」
「これ取って もっと可愛くしてくれる? 趣味に合えば なんでもいいよ」
(ネイリストって憧れてたけど 大変な仕事だなあ)
『薬指の爪だけ施術するために』
『他の爪には 魔力を通さない皮を巻く』
『爪は魔力で固めてあるため』
『その魔力を抜けば溶けてしまう』
(リムーバーもサンディングもいらないなんて 爪とお肌に優しい世界)
「魔力の抜き方が上達したねえ」
「リド先生に叩き込まれましたから!」
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