コミンカビヨリ、7巻 感想
※ネタバレ注意です※
恋人の池内に「10年くらいフランスに行くことになるかも」と電話で告げられた萌。
充電が切れたため それ以上は話が進展せず、悩む萌は、3人の親友に相談します。
しかし、池内不在のため 結論は出ないままでした。
4人でのお茶の後、親友の1人の若と 帰宅途中に本屋に寄り、佐村と会います。
佐村について 草食系男子という印象しか持っていない若でしたが、後日、コンビニの前で 雨宿りのために走ってきた佐村と再会しました。
若は 雨が強いからと佐村を車で送っていく、と申し出ます。
車中で話をするうちに、佐村の誠実な人柄に心惹かれていきました。
池内が帰国しないため、悶々と悩んでいる萌のために、気晴らしに若は 釣り堀へ誘います。
ちょうど その時、池内が帰国。釣り堀へは 萌、若、池内、佐村、瑠衣の5人で行くことになりました。
そこで佐村が 萌を好きだと気付いた若、佐村との帰宅途中に好きになったと自覚します。
一方の萌は、フランス行きについて 池内から「一緒に行くのでもいいし、遠恋でもいい 任せる」と言われました。
たくさん悩んだ結果、フランスには行かない、と決めた萌が 池内に伝えようとします――――
萌がフランス行きを悩む原因の 根っこにあるのが、結婚だと痛感した7巻でした。
これが もしも20代前半ならば、勢いや情熱で ついて行けるかもれないけれど、アラサーだからこそ 悩む問題だと感じました。
きっと「結婚して フランスに一緒に ついてきて欲しい」と言われたら、萌は悩まなかったと思います。
さらに、4人の会話の中で出た、結婚と出産が 夏休みの宿題に似ているという喩えが、とても的を得ていた気がしました。
「両方ともやっとくといいよね」、「早いうちにやっとくと安心」。 結婚も出産も 人生のゴールではないし、当然やること ではないけれど、リアルな女性の気持ちを代弁しているように感じます。
また7巻では、若についてもクローズアップされていました。
料理も上手で 仕事もできる若が、佐村への思いを考えて 悩むシーンがリアルです。
若も佐村も ステキなキャラなので、うまくいけば良いな とニヤニヤしながら読みました!