殺し愛　最終回 / 結末

◇１巻 まるまる 無料◇ほぼ毎日 更新◇

「んっと 高梨は　　そういうとこ かわい―――」

ぎゅむ

「……　　この手 何」

「さっきの「つきあおう」って」

「冗談じゃなかったの？　　桜井！？」

「ＯＫしたの そっちじゃん」

「あんなの」

「ただのノリでしょ！？　　何 本気にして――」

〈チュッ〉

『「じゃあ 余りもん同士 くっつくか？」』

『「ははっ それもアリかもね――」』

『…だって　　合コンが不発で』

『お互い あぶれちゃって』

それだけだったハズ―――

「ちょっ 桜井　　やっぱ待っ…」

「ナシ ナシ！！」

「ん？」

「ん…」

ぐっ

「…っ」

身動き とれない―――

…ダメ 抵抗しなきゃ

でも　　気持ちよすぎて　　あたし―――――

フラ…

「――っと」

「なんて顔してんだよ　　高梨」

あたしの知ってる桜井じゃない―――――！？

「ご　ごめんね 足くじいちゃって」

「慣れてないのに　　なんで こんな高いヒール はいてんだよ」

「合コンだし 気合い入れようと…」

「――っと　　あー そこ ２０５号室」

しーん…

「………」

「…くっ」

「なっ　　何！？」

「ずいぶんオレのこと意識してんなぁ と思って」

「…き　　気のせいでしょ」

「ちょっと―――！？」

「ひざも　　すりむいてる」

「シップと ばんそーこーは？」

「え？」

「これじゃ痛いだろ」

「大丈夫だから」

「遠慮すんなって」

「してないし」

ぐっ

「………っ」

「ホラ 大人しくしてろって」

「…桜井　　いいから帰って」

「あとは 一人で大丈夫だから」

ぎゅっ…

『桜井は　　どっちかっていうと 草食系で』

『大学時代も 今も　　男って意識したことない』

『５年以上 トモダチなのに　　なんで こんな急に いきなり―――』

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