呉由姫さんの連載作品「金色のコルダ 大学生編」の最新話が読める LaLaDX(ララデラックス) は、偶数月5日 に発売です
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26話 志水編 後編 7巻 LaLaDX 2022年7月号
出版社 白泉社/2022年6月3日 発売
ひるなかの流星 2022年6月30日まで1~3巻が無料
『あの星は一体 何だったのか』
『今になっては 夢か現実かも わからない』
「与謝野~~~」
「与謝野すずめ~~」
「おい 誰か与謝野 知らんか?」
「すずめちゃんなら さっき 屋上の方 行ってました」
「また寝てんじゃないスか?」
「アイツ~ まったサボリか!!」
(いい天気だなぁ)
「すずめちゃん」
「―なんだ 保男か」
「ホ HRさぼって また先生に おこられるよ」
「いいよ別に そんなの」
「それよりさ 星って昼に見えないのかな?」
「星? 星は夜に見るモノだよ」
「―まあ そうだけどさ」
「それより すずめちゃん」
「今日ウチ カレーなんだけど よ よかったら食べに来ない?」
「え!? いくいく! 保男んトコのカレー大好き」
「やっ…」
「あ だめだ!」
「今日 父ちゃんの給料日だから ウチ夕飯 スシだ!!」
「ごめん!」
「カレーも すてがたいけど スシは私のオンリーワンだから んじゃあ またね」
「ええっ」
「じ じゃあね」
『高校も 中学も 小学校も』
『ほとんどが腐れ縁の顔ぶれ』
(さより)
(アジ)
『コンビニも カフェも 信号もない』
『自称少し田舎な この町で』
『ぼんやりと安穏に ただ日々は』
(にじます)
『すぎていくものだと感じていた』
「すずめ 父ちゃんな バングラデシュに転勤になった」
「え?」
「まあ それでね」
「父ちゃん1人で行かせるの心配だからさ 母ちゃんも一緒に行こうと思うんだけど」
「すずめを東京の諭吉おじさんのところに あずけようと思うの」
『は?』
『は?』
「ごめんね 急に」
「だけどホラ アンタ東京のお菓子 スキだったでしょ」
『え』
『ちょっと』
「転校先も 諭吉がちょうど見つけてきてく」
「い」
「いやに決まってるじゃん」
「急にそんなこと言われても 絶対いや!」
「だいたい おじさんの顔すら おぼえてないし お菓子だって 好きだけど それとこれとは別だし」
「そんなに言うなら 私ここで1人で暮らす!!」
『なんてことが まかり通るわけもなく』
「いい すずめ」
「生水には気をつけなさいよ あと知らない人には ついてっちゃダメよ 諭吉に よろしくね」
「ボクのこと忘れないでね」
「手紙 かくから!!」
「いつでも帰ってきてね!」
「…………」
「じゃあね 気をつけるのよ」
『与謝野 すずめ(15)』
『一足早く 巣立ちの時が訪れる』
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