たそがれたかこ、最終話 完結10巻 感想
※ネタバレ注意です※
最終話は「風にふかれて」たかこさんはもちろん、ずっと苦しんでやっと一歩を踏み出した娘の一花ちゃんのまさかの爆笑が見れただけでうるっとしてしまいました。
ずっと辛そうな、苦しそうな姿に、一花ちゃんに笑顔になってほしい!と見守り続けてきたので、佐々木先生グッジョブ!
若干照れている先生にもほっこりしてしまいました。
通院の間隔が少し伸びで喜ぶ二人。ちゃんと一花ちゃん自身を見てくれるお医者様に出会えて本当に良かったです。
おーみへの告白で凹んでいるたかこさんはプリン頭で、身なりに構っていないことを天然お母さんに「汚わしいワ」なんで指摘されてグッサリ。
黒に染めよう思うってたかこさん発言にまさかお母さんが「ダイダイでも赤でもいいんじゃない」最終話で理解のある親に、突然なる訳でもなく、元気に見えるわよとさらっと言っちゃうお母さんが、たかこさんの気持ちを分かってくれない天然お母さんが意外としっかりたかこさんを見てくれていたんだなと安心しました。
コーイチ君のラジオからも遠ざかってしまうたかこさん、後悔や八つ当たりの感情を上手くコントロールできないでいる姿がリアルです。
盛大にヤラカシタ後、そんなに簡単に気持ちを切り替えられませんよね。
たかこさんが一花ちゃんの前で絶唱したナスティの曲をその後も聴いてくれていた一花ちゃん。
「涙出た」ってのはこの最終話の表紙の一花ちゃんだったんですね。
自分に合う学校がやっと見つかったても、いきなり全てがうまくいく訳ない、そんな時に一花ちゃんに寄り添ってくれたのが、ナスティだったんだね。
橋の下で風にふかれながらナスティの曲を聞いて思わず涙ぐんでしまったたかこさん。
娘と同じ景色を見ている後ろ姿に二人がこれまで頑張ってきたんだなと改めて感じてしまいました。
思わず送信してしまったおーみ君への想いをまさかのラジオで谷在家さんに読んでもらい、改めておーみの事を想いながら号泣。
ずっとずっと本当の気持ちを声に出せなかったたかこさんがおーみへの想いを言わずにはいられなかった、そして二人を繋いだナスティを嫌いにならないで下さいって最後までたかこさんの健気な恋心に思わす涙です。
コーイチ君もしっかりちゃんと考えて、たかこさんに言葉をかけてくれる。
たかこさんの真剣な気持ちが刺さったからこそ、おーみは震える程怒ったんですね。たかこさんの生まれて初めての告白を!
コーイチ君のラジオに救われて少しづつ前向きになっていくんだなぁと、たかこさんは本当に強くなったなと10巻一緒に歩いてきたこちらも思わず泣いてしまいました。
最後は思わず笑っちゃったたかこさんが、あー可愛くなったなぁとしみじみ思いました。
数ヶ月後、髪も染めてオシャレもライブも楽しんでるたかこさんの姿に一安心。
お腹がおっきくなっても我が道を行くマキちゃんと常識人のコーヘイ君も仲良くしてる姿を見てれ良かったです。
お母さんの依存っぷりも相変わらずだけど、たかこさんが上手くかわせてるみたいで安心しました。
そしてたかこさんにも同世代の趣味が合う友達ができたのが本当に嬉しい!
一緒にライブに行ったり、ギター持ち込みでカラオケ!とたかこさんが自分の人生を楽しんでる姿がとっても嬉しいです。
一花ちゃんにも、「双子!?」みたいにそっくりなお友達ができたみたいで安心しました。
道の向こうからギターを背負った黒髪の男の子が歩いてきてハッとするたかこさん。
おーみに似た雰囲気の男の子にたかこさん、どんな表情するんだろう?と思ったら、すれ違った後、ちょっと振り返って待ち合わせにダッシュするだかこさんの表情が、笑顔で、満面の笑顔でとっても良かったです。
コーイチ君の歌もおーみへの恋心も含めて、全てがたかこさんの「初めての恋」なんですね。
苦い思い出も、後悔も含めて「恋の中にいる」たかこさんがとっても綺麗でした。