金色のガッシュ!!、最終話 完結33巻 感想
※ネタバレ注意です※
金色のガッシュ、最終話は本当に最高です!
一つ前の話で全ての物語、戦いを終え、別れた清麿とガッシュ。
最終話ではそんなガッシュから清麿に手紙が届きます。
内容は、魔界に戻った後の自分の生活や出来事などが書かれていました。
今まで戦ってきた魔物の子供達、壮絶な戦いを乗り越え、魔界の王となったガッシュが、その子たちを生き返らせ、平和な生活の中、ガッシュは王として、沢山の勉強を始めていました。
学校生活と王としての勉強、そして魔界のみんなが心待ちにしていた「戴冠式」。
戴冠式では、魔界中の魔物たちが城に集まり、新たな王となったガッシュを 称えていました。
今まで、沢山きついことや辛いこと、自分が嫌いになってしまいそうな出来事が沢山あった中、それらを全てはねのけ、最後まで自分の「優しい王様になる」という目標を貫いたガッシュは本当に、この作品の主人公だと思っています。
普段は優しすぎる故に、周りにいじられることが多いガッシュですが、自分の意思はとことん貫く子なので、そんなガッシュに影響され、周りも変わっていきました。
仲が悪かった兄と和解し、戦いの中で知り合った魔物同士が、魔界でも仲良く生活できるようになったり、自分の目指したい方向を見つけ、それに向かって勉強を始めた子がいたり、自分の力の使い方を戦いの中で学び、それを生かして生活していたり、この作品でのキーワードで謎の存在だった「魔物の本」を意味をガッシュ自身で感じ取ったり。
最終話の前まで、ずっと戦っている場面が多かったこの作品は、最終話でやっと平和な魔界が見れて、本当に良かったと思っています。
最初にこの最終話を見たとき、良かった、みんなちゃんと幸せになってくれたと感動しました。
特に、ガッシュの思いに感化され、仲間として最後まで一緒に戦ってくれたティオ、ウマゴン、キャンチョメはそれぞれ、最初よりもずっと大きく成長していて、私はガッシュと一緒に戦ってきたこの子達が本当に好きです。
金色のガッシュ、主人公のガッシュはもちろん、ガッシュと出逢い、ガッシュの思いを受け止めた魔物は殆どが、優しく強く変わっていっています。
そして、その子たちのパートナーとして、一緒に戦った人間の清麿たち。
清麿は最初ひねくれた少年でしたが、ガッシュと出逢い、沢山の戦いと思いと立ち向かい、彼も優しく大きく変わっていきました。
清麿をここまで変えることができたのは、まっすぐで純粋なガッシュのパートナーとなれたことだと思います。
ガッシュと清麿はお互いに境遇が似ていたこともあり、お互いを放っておくことなどせず、一緒に沢山の困難を乗り越えてきました。
そして、ガッシュの願いであった「王様」になるために清麿も最後までとことん付き合い、それを経て、自分も負けないと言わんばかりに学校生活を全うしています。
清麿が最後のページで言った「また会おう!ガッシュ。」はまさに、次を思わせる一言だと思います。
いつか必ずまた会うと、お互いを信じて、生活していく2人の思いが詰まった一言だと思います。
清麿とガッシュの他にも今までガッシュたちが出逢った魔物達とそのパートナー達にもお手紙が届いてそれぞれ言葉はないものの、表情だけでどんな内容だったか想像することができます。
手紙を読み、泣いている人、笑っている人、言葉を噛みしめている人。
それぞれが、今までの時間を思い返し、ぞれぞれの思い出感動している場面が描かれています。
最終話は、そこだけでなく、今までの物語を読んで、その内容を経て読むからこそ、響くものがあると思います。
私は、この作品を読み、自分の思いを貫く大変さ、周りになんと言われようと自分と向き合っていく意味を学ぶことができました。
沢山の勇気をもらった作品です。