1巻まるまる 今だけ無料で読める作品のご紹介【PR】

3巻まで無料

3巻まで無料

期間限定 今だけ0円、まだまだ多数あり!

固定ページに日々まとめてます

結末

超立!! 桃の木高校 最終回 3巻 ネタバレ注意

投稿日:

【本ページはプロモーションが含まれています】

超立!! 桃の木高校、最終話 完結3巻 感想

※ネタバレ注意です※

高校で出会った男子2人、女子2人の超能力を持つ4人組のドタバタコメディですが、こういった作品は何かトラブルさえ起これば延々と続くことが可能なストーリーなので、どういう終わり方をするのか非常に気になる作品です。

少女漫画なのでただ単に超能力の話が前面に出るのではなく、恋愛の話もあり、友情もありなのですが、恋愛については最終話の前に主人公まりと仲間の城が両思いになりますが、友情面での問題がどう片付くかが最終話の見どころでした。

主人公のまりは明るく天真爛漫ですが、幼いころから妙な超能力を持っていたためにいじめを経験したせいか、どこか自己肯定感が低いところがあり、素直な自分を前面に出せないという一面があります。

一見ギャグ要素が強い漫画ですが、そういう人物描写が深いです。

まりは4人の超能力仲間の能力が失せてしまったのに、自分だけ能力が失せるどころかパワーアップしてしまったことにまた後ろめたさを感じて「自分の超能力も無くなった」と仲間に嘘をつき続けます。

自分の仲間がいい人だと信じているのに、どこかで「また変人扱いされて軽蔑されるのでは」というトラウマが、素直にできない理由になっていて、そういう面が痛々しくもあります。

この最終話では、ただ相手が好き、嫌いという恋心だけではなく、超能力を持つ異質な個性を持つ仲間を好きになったことで、「自分は超能力のあるなし関係なくあなたのことが好き」と気づくことが、主人公まりの成長につながっている点が見事です。

好意が同情からだけではないのだと自分の思いに気づくことで、好きな男子や周りの友達もきっと同じ気持ちに違いないから信じてみよう、と気づきから自己肯定感が向上し、周囲との信頼を深めていきます。

その様子が、重いテーマなのに「どうして正直に言わなかったのか」とあまり説明的でない端的な会話でやり取りで表現されています。

しかし、あっさりとした会話の中に、言えない気持ちもわかるけど気にするなという仲間の思いやりや、言えない雰囲気にしたことをを仲間が申し訳なく思う気持ち、また、主人公まりの背徳的感情を知っていたのが彼氏の城君だけだったということが全て凝縮されていて、仲間の個性や感情が、ぎゅっと詰まっています。

アルコ先生の作品は、こういった無駄を一切省いたセリフや絵柄で、深い感情を表現するのが非常に巧みだと感じます。

同時にまりを「超能力の化け物」扱いしていたいじめの加害者に、まりが立ち向かうだけではなく、仲間が援護するシーンも痛快です。

単に卑劣な加害者なのではなく、愛情の裏返しでいじめていたという事実も、「人間は100%悪人はいない」というアルコ先生の作品の根幹にあるものを感じます。

まりは最終話で信頼できる仲間だけではなく、多くの人に自分の特殊能力がばれてもいいからと全力で事故から多くの人の命を救うわけですが、このラストは非常に大きなメッセージ性があると思います。

自分のコンプレックスと思っていた短所が実は最大の自分の長所だったという気づきです。

短所や長所は実は表裏一体で、周りや自分の受け止め方次第ではないか?またその個性をどう生かすかどうかではないかということに気づかせてくれます。

まりと城君が両思いになってよかったねということだけではなく、超能力という非現実的な個性を通じて、多くの読者に「あなたが短所だと思っていることも、活かしようによっては長所かもしれないよ」という、生き方のバイブル的結末だと思いました。

ギャグ的テイストが強いので最後まで笑ってしまうことも多かったですが、深いテーマをカラッと明るい雰囲気で読める、元気が出る最終話だと思います。


1巻まるまる無料がいっぱい

画像をクリックして11/23更新の固定ページに移動してください

期間限定 1巻まるまる 今だけ無料で読める作品【10巻まで無料の作品も!】

-結末

Copyright© あき子&みかん&リリーのまんが感想ブログ , 2024 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.