ぼくの地球を守って、最終話 完結21巻 感想
※ネタバレ注意です※
通称「ぼく地球(タマ)」の愛称で長く続いた花とゆめコミックの最終巻です。
輪(りん)くんと亜梨子(ありす)の幸せそうな表紙が素敵です。
マンガあるあるですが、長いだけに最初からするとずいぶん画風が変わってます。
しかも21巻で劇的に変わっているような気がしますが、個人的にはこの巻の画が一番好きです(笑)
前世でいた月基地のシステムを使って遠隔操作し、地球をコントロールし戦争をなくそうと考える輪は、ついにシステムを起動させるためのキーワードを全て手に入れます。
クライマックスだけに、ハラハラし通しです。東京タワーに設置した遠隔操作機器にキーワードを入れていく輪。
ESPパワーがあるせいなのか、前世の紫音(シオン)のせいなのかもうほんと小学生にはみえませんね…。
輪を止めようと前世の仲間やそれに関わる人たちが止めにかかります。
亜梨子なんてそれはそれはもう必死です。でも止められるのはやっぱり亜梨子しかいませんよね(笑)
お気に入りのシーンといえば東京タワーの事件の後、眠り続ける輪くんを起こすため、前世での月基地の仲間が集まります。
そして、夢の中で月基地にいる輪くんを「何もかも懐かしい」(迅八じんぱち)なんて言いながら迎えに現れます。
そこで、輪はようやく月基地にいるのが前世の紫音ではなく、現世の輪(自分)だと気付き、自分が前世にとらわれていたのだと理解します。
「帰ろう」と亜梨子に手をひかれ病室のベッドでようやく目を覚まします。
なんというか、輪くんの月基地の夢は完全に紫音目線だったので読んでた私も、月基地での姿が輪くんだってことに気付いた時はとっても驚き、(私もとらわれてた!!)と勝手に思いながらハッと目を覚ました私です(笑)
そして、クライマックスシーンの告白タイム!輪は亜梨子に「輪くんがすごく大事、大好き」とみんなの前で思いを告白され、やっと相思相愛に!マンガ読みながらも本当にこっちまで赤面しそうな雰囲気でした(笑)
愛おしそうに亜梨子を見つめ手を伸ばす輪の表情がとってもイイ!そして涙ながらにその手をとり頬ずりする亜梨子!読んでるこっちが恥ずかしい!(笑)
でも本当に良かった!思う存分イチャイチャしてください!いや、イチャイチャしていいと思う!(笑)
前世から思いを寄せていた迅八には申し訳ないけれど、しょうがない!
前世では、お互いに気になる存在として相手を意識しつつ反発しながらも婚約(無理やりですが)までしたというのに、お互いに「愛されてはいない」と気持ちがすれ違ったままで現世に転生してしまいました。
なんとかハッピーエンドを迎えて欲しいと切に願っていたので、本当にすっきり相思相愛になれて一安心でした。
最終巻の中では、東京タワー事件の後解放された紫音と木蓮(モクレン)の魂(?)がようやく出会えたという感じで涙ながらに手を取り合って抱き合うというシーンも描かれており、こちら(前世)もハッピーエンドに落ち着きスッキリしました。
最後に、それぞれのその後も亜梨子の手紙を通して報告されており、それぞれに新たな道を進んでいってることが報告されています。
そして、なんと9歳の年の差を埋めようとしてか小学生の輪は劇的に身長が伸び、超イケメンになりました!
大学生の亜梨子と並んでも全然違和感がありません(笑)
亜梨子が童顔というのもあるのかもしれないですけどね(笑)
21巻の展開は早く、前半はハラハラドキドキと若干心配させられ、後半は「良かった良かった」とホッと胸をなでおろすとともに感動しながらホロリと涙し、最後はそれぞれの旅たちを喜ばしく思いながら微笑みながら読む、というとっても中身の濃い最終巻でした!