魔法陣クロノカノン　最終回 / 結末

◇１巻 まるまる 無料◇ほぼ毎日 更新◇

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『16歳の春』

『私宛てに １通の手紙が届いた』

『これがどうやって ここへ届いたのか』

『何のために届いたのか』

『送り主は……』

「ん？」

（私から…？）

「菜穂―― 遅れるよー」

「は――い」

『今日の日記の内容決定』

『『４月６日 人生初の寝坊』』

（手紙… 後で読もう）

「えー…進級 おめでとう」

「また１年 このクラスで よろしく」

「今日は始業式と――…」

（！）

『手紙…』

「今日は おまえ達に紹介したいやつがいる」

「ちょっと連れてくるから 待っててくれ」

『読んで　　みようかな』

［高宮 菜穂様］

［高校二年生の私、元気ですか？］

［私は１０年後の未来から手紙を書いています。］

［なぜ高校二年生のあなたにこの手紙を書いたのかというと、あなたにどうしても 叶えてほしいお願いがあるからです。］

（10年後の未来…？）

（しかも「私」って　　イタズラ？）

［私と同じ間違いを繰り返さないように、この手紙にこれから起こる出来事と、その時に選んでほしい道を 書いておきます。］

［『４月６日』　・朝、目覚ましをかけ忘れて人生初の寝坊。］

『！』

『うそ』

『なんで！？　　どうして知ってんの？』

［・６組に東京から転校生がやってくる。名前は「成瀬 翔」］

（転校生？）

（「翔」…？）

《ガラッ》

「おーい 静かにしろー」

「今日から このクラスに転校生が入る事になった」

「！」

「成瀬 翔君だ」

「成瀬は東京から来てな　　長野に住むのは初めてらしい」

「成瀬 なんか一言 みんなに」

「よろしく…お願いします」

『本当？』

『これ…』

『本当なの？』

『そんなことって…』

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