Kiss(キス) 11月号 七つ屋志のぶの宝石匣、39話 感想
※ネタバレ注意です※
出だしから久しぶりに乃和が登場し波乱の予感にどきどきさせられます。
まずは、来年開催される「デュガリー展」の宣伝用の撮影にまた顕定が同席している場面です。
二人は顕定が乃和の顔を隠すため、路上で乃和を抱き締めたあの日から、仕事以外ではあっていませんでした。
そうも言っていられなくなった顕定が乃和と話をしようと声を掛けますが、乃和は時間がないとばっさり断ります。
てっきり乃和は顕定が好きなのかと思っていたのであっさり断る姿は意外でした。移動しながら話を聞くと言った乃和が向かった先はなんとそば打ち修行でした。
芸能界を辞めると言い出した乃和を説得するようマネージャーに頼まれた顕定が話を向けると、デュガリーの契約終了まではしっかりやるから安心してと乃和は言います。
引退後は奥多摩で蕎麦屋をやるという乃和に顕定は、家族が何であろうとあなたには関係ないと言いますが、身内のスキャンダルでも吊し上げられ 総攻撃をされる日本の芸能界ではそうは行かないと乃和は言い返します。
やはり乃和を苦しめているのは兄の存在なのですが、乃和に詳しいことを聞かないと決めている顕定はそれでも話を聞こうとしません。
乃和を大事に思うからなのでしょうが、なんだかヤキモキしてしまいます。
場面は変わり、人に言えない過去を背負う乃和に、次の撮影で顕定が用意したのは、スフェーンという石の指輪でした。
グリーンとゴールドのスフェーンの指輪に興味を見せる乃和に、顕定は石の説明をします。
ダイヤ以外の石を用意した顕定の心遣いに乃和はありがとう、最後まで頑張ると言います。
また場面は変わり次は顕定と鷹臣のやり取りです。
蕎麦屋になると言う乃和の話をする顕定に鷹臣は、彼女が消えてしまう前に兄の青山菖蒲のことを聞くよう迫りますが、首を縦には振りません。
鷹臣にお前彼女のこと好きなのか?と聞かれた顕定は、そのことを考えながら家に帰り、質屋の倉田屋の前で暖簾を下げる志のぶに会います。
志のぶは、顕定の様子から乃和のことで悩んでいることを察しますが、顕定は乃和が好きなのかとかんがえても前のようにイライラしない自分に気づきます。
自分は顕定に恋していたわけではないのかと疑問に思った志のぶは暖簾を持ったまま顕定のアパート前までついて行き、顕定に突然キスをします。
志のぶは顕定のことが好きなんだろうとは思っていましたが、これには愕きました。
この後どうなると思いきや、そこは志のぶらしく、5歳のころにもキスしたことを思い出し、ファーストキスでもないし、相手は同じ顕定かとぶつぶつ言いながら立ち去ります。
そんな志のぶを赤い顔で見送る顕定がなんだか可愛かったです。
終盤は、業を煮やした鷹臣が乃和に会いに行く場面です。頑に乃和に事情を聞こうとしない顕定に代わり、合成ダイアや顕定の家の話をします。
顕定を守るために聞きたいと話す鷹臣に、乃和は兄は自分ではなく顕定に会いに来たと気づきます。
一方顕定の方でも、乃和のことを探っている記者についてライターに探りを入れます。
そしてそれが青山菖蒲に仕組まれた嘘だったことに気づきます。
謎は更に深まり、キスをした志のぶと顕定の関係も、顕定と乃和の関係も、今後の行方が気になるラストでした。