菜の花の彼―ナノカノカレ―、2巻 感想
※ネタバレ注意です※
再会した菜乃花と鷹人・・・
「今ちょっと思ったろ「運命ぽい」って」
そんな皮肉を言う鷹人に菜乃花は負けませんでした。
「思わない、わたし、好きな人がいるの、すごく・・・すごく好きな人が、だから、そんな事言ってほしくないの」
勇気を振り絞ってる菜乃花がとっても愛おしいです!
そんな勇気をくれたのは隼太だと思うと、なお嬉しくなりました。
でもそれが気に食わない鷹人は菜乃花に無理矢理キス・・・!!!
睨みつける菜乃花に驚く鷹人ですが、私もこの反応にはちょっと驚きました。
「なんなんだよ、お前」と言う鷹人の顔は何とも複雑で、気に食わない?悔しい?惚れ直してる?
とにかく菜乃花の変化に動揺する鷹人でした。
隼太の声が聞きたいけれど、その勇気は出せない菜乃花。
とてもショックだったのですね・・・。
かなしくて、くやしくて、鷹人に怒りを感じる菜乃花ですが、いちばんは、なにひとつ口にできなかった自分だと・・・。
でも仕方ないと思うのです。
鷹人はそれほど強引だったので・・・。
優子の彼は思っていたほど悪いやつではなかったですね!
要するに優子の気を引きたかったってことでしょうか?
隼太と一緒にカラオケボックスに行ったと打ち明けて、なのに役に立たなくてごめんねと菜乃花に謝る優子。
優子も罪悪感でいっぱいのようです・・・。
嫌な歯車が回ってしまっている・・・と心配しましたが、菜乃花は優子に辛い思いを相談することができました。
きっと優子がとても真剣に自分のことを考えてくれていると分かったからでしょうね。
素晴らしい友情に感動しました!
菜乃花は「終わり方って、よくわからなかった」と反省します。
きちんと向き合って聞かなかったから鷹人は怒っていたのではないかと・・・。
「私もう一度鷹人くんに、しっかり振られてこなくちゃ」
隼太の声が聞きたい気持ちを我慢して鷹人に会う菜乃花。
すごい勇気です。
そもそもひどいことを言ったのは鷹人なのですから、自分も悪かったみたいに言わないでほしいな・・・。
ただ鷹人も菜乃花のことは、引きずってるのではなく終わっていないと思っているみたいなので、向かい合う必要はありそうです。
好きなのか分からない、だけどこんなにムカついている、そう言う鷹人は菜乃花にとても執着していますね。
逃げないから今度は目の前できちんと振って欲しい、前に進みたい菜乃花と、
ひどいことを言ったのは本心じゃない、まだ終わっていない、初めての恋なのだと気付く鷹人。
でも鷹人はもう遅いと諦めようとしました。
でも隼太の電話に出て嬉しそうに話す菜乃花を見て、諦められなくなって・・・。
キスしたことを隼太に言ったのかと尋ね、「隠し通してやれよ」と冷たい目の鷹人。
菜乃花はキスしてしまったことを余計に気にしてしまいましたね。
それを狙って、ですよね、鷹人は。
隼太に打ち明けようとする菜乃花。
でも言えません。
「俺、浮気とか無理だから」
菜乃花は、隼太がそう話しているところを見ているのです。
何かを悩んでいるのかと気付いた隼太は菜乃花に優しい言葉をかけてくれました。
隼太が出るバレーの試合を見に行く約束をした2人。
指きりの触れ方さえも優しい隼太に、菜乃花はキスのことを言えませんでした・・・。
展開的にきっと後々バレるので、今言った方がいいのは分かるのですが、菜乃花の気持ちは分かりますね。
嫌われてしまうのではと怖くてたまらないのでしょう・・・。
菜乃花の、約束したことについての喜びと、キスのことを言えない罪悪感が混ざった顔が何とも言えないです。
最後に載っている番外編を読むと、尚更素直に言った方がよかったと思っちゃうんですけどね・・・。
3巻では鷹人がどのような行動にでるのか・・・、とても気になります!