ねんねんころりよ天使くん　最新話 / 2話

◇１巻 まるまる 無料◇ほぼ毎日 更新◇

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“先生、みんな お元気ですか？”

“孤児院を出てから いろいろあったけど”

“ひとりの生活にも やっと慣れてきました”

“いつも腹ペコなこと以外は元気です！”

“でも心配しないで すごく良い仕事を見つけたの！”

『町外れの森と湖のすぐそば　　大きくて立派なお屋敷』

『今日から ここが』

「助かりました ちょうどひとが辞めてしまったばかりでして…」

『私の職場！！』

「こちらこそ！ 住み込みで雇ってもらえるなんて ありがたいです！」

（今までの倍以上のお給金に　　三食とお茶の時間付きなんて）

『夢みたい…！』

「それでは さっそく主人に紹介いたしますね」

「坊ちゃん よろしいですか？」

「――ああ入れ」

（主のルシオン様…）

『お屋敷の主人ってこと以外 何も知らないけど』

『一体どんな方なのかな』

『オオカミ…！』

『本物見るの初めて…』

（このひとが私の…）

「…おい」

「はじめまして！」

「ココと申します！」

「これからお世話になります！」

しん･･

（？）

「ノーク」

「ウサギはダメだ」

「妙なニオイがすると思えば…　　これでは話にならない」

「いいえ 坊ちゃん　　彼女なら坊ちゃんのお世話役も…」

「無理だと言っているんだ」

『お世話役…？　着替えのお手伝いとか！？』

「そ それくらいなら…」

「他の仕事と一緒にできます！」

「おまかせくださ――」

「………それくらい？」

『余計 怒らせた！？』

「フン」

「…まだ何も聞かされていないようだが…」

「すぐに尻尾を巻いて出ていくことになるさ」

『え…』

『どういうこと…？』

バキィンッ

「チッ」

「考え直しておけよ ノーク」

（な）

（何が起こったの…！？）

（扉…外れ…　　え…？ え…？）

「…驚かせて申し訳ありません」

「いいえ！ 私こそ失礼なことしちゃったみたい…」

「…正直にお話します」

「坊ちゃんは所謂“獣返り”をしてしまう体質なのです」

「“獣返り”…！？」

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