王様に捧ぐ薬指 特別編　最終回その後 / 前編＆後編

◇１巻 まるまる 無料◇ほぼ毎日 更新◇

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「あかねちゃん　　僕達 今回４度目のデートだよね」

「も…もし大丈夫なら」

「どこか泊まらないかい？」

「もちろん大丈夫だよ 隆クン！　　一晩中イチャイチャしよーね♡」

「！」

『本当に嬉しい！！』

『やっとエッチできる！！！』

「隆クーン もう充分 休んだ？　　最後にもう一回しよ♡」

「あかねちゃん ゴメン！　　別れてくれ～！」

は――っ

「なになに？ 月曜から暗いわねー」

「どしたんですか？ 先輩」

「悩みなら聞くよぉ？」

「出たな　ゴシップ三人衆」

「ひどぉい　　どーせ また そのロリ顔に似合わず精力絶倫なの 新しい彼氏にバレて「僕には君を満足させられない」ってフラれたんでしょー！！」

『実は 新しい彼氏に逃げられるのは これが初めてではない　　あたしはエッチが好きなのだが どうも世の中の基準を振り切ってるらしい』

（今回はセーブしたつもりだったんだけどなぁ　　もう どうしていいか わからん…）

「おはよー　　伊藤 来てる？」

「おおっ　　あれは昨年 若干２７歳にして社長賞をとった 高橋王子ではないかッ」

「いやー 王子が来るとテンション アガるねェ」

「イケメンは この世の正義ですから♡」

この男性(ひと) 高橋拓也は うちの会社の企画部のホープ いわゆる「出来る男」

日本人離れしたイケメンオーラ＆セクシーオーラを ガンガン飛ばしているので

「王子」と呼ばれている

周りの女子はキャーキャー言ってるけど あたしは彼みたいな人と関わる気ない

だって全てが完璧過ぎて 一緒にいたって疲れるだけでしょ

（エッチとか お上品ぽくて つまんなそうだし）

「ところで聞いたぁ？　　王子 また彼女と別れたらしいよ！ いっつも三か月 持たないよねー」

「知ってます！ トイレで元カノが泣いてました！」

「「やっぱり無理」「俺が全部 悪い」の一点張りらしいです」

「マジでー！？　　やっぱ王子 ゲイなんだって！」

『ま 王子もこんな俗っぽい庶民と関わりたくないでしょう』

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