Kiss(キス) 5月号 パーフェクトワールド、45話 感想
※ネタバレ注意です※
結婚式が終わって 一ヶ月後、つぐみのお父さんの容体は 再び悪くなり、それから間もなくして 帰らぬ人となりました…。
四十九日を迎え、お母さんは「結婚式の時は あんなに元気だったのにね」と つぐみに話しかけます。
(あの日 父は 式が終わっても 上機嫌で、何度も 「もう十分だ」を繰り返してた――)
そして お母さんは、樹との生活も だいぶ落ち着いてきた つぐみに、「これからまた将来のことも考えなきゃね」と言うのでした。
「私たちは あなたが幸せに暮らしてくれることが なによりの願いなんだから…」
子供を どうするか、つぐみと樹は 真剣に考える必要があります。
脊髄を損傷して 長い時間が経っている樹。精子の状態が悪くなっているとしたら、もう そんなに時間はないのです。
そして、樹の身体の状態で 子供をつくるとなると、おそらく 人工授精が必要。子供ができる確立は 低いかもしれません。
「それに…、俺のこの身体で 父親らしいことが できるのか、正直 不安もある」
(樹と一緒なら 大変な治療も 乗り越えられるかもしれない、でも……、
今 新しい生活の中で 仕事も始めて 治療や その後のことを 両立できるだろうか、
私は もう あの頃よりは強くなったと思う、だけど、これを全部 受け止められるかといったら……)
つぐみは 今、家庭も仕事も とても順調だと感じていて、愛が溢れていく 今の生活のままで 十分なのではないか、という気持ちでいました。
地元の小学校で 車イスバスケの見学会が開催され、チームから頼まれた樹も 参加しています。
そこには 石橋さん夫婦の子供、風太くんも来ていました。
試合での活躍を見て、樹に懐いてくれた 風太くん。彼は、本気で バスケのプロ選手になりたい、という夢を持っています。
しかし、バスケばかりで 勉強をしなくなってしまった事を 石橋さんは心配して、つい 風太くんの夢を 否定する発言をしてしまったのです。
泣いて 飛び出してしまった風太くんを、樹と つぐみが 追いかけました。
両親に腹を立てている風太くんを、優しく諭す つぐみと樹。
元気になった風太くんを 真ん中に、3人で手を繋いで みんなのところに戻ります。
その時 目にした 3つ並んだ影が、つぐみと樹の心を 動かしました。
「つぐみ、俺たち やっぱり 子供つくろう、俺 今 見えたんだ、未来の俺たちの姿が…」
「……、……うん、見えた、私も…!」
これから大変になるけれど、2人は また、自分たちの幸せを掴むために 歩き始めたのです――――
幸せな未来に向けて 頑張ることを決意した、つぐみと樹。希望に満ちた表情をしてる2人を、応援せずにはいられませんね!
妊活スタートとなる つぐみと樹が、どのような困難にぶつかる事になるのか ちょっと怖けれど、きっと2人なら 乗り越えられると思います。
今後の展開が 気になって仕方ありません。46話を早く読みたいです!