Kiss(キス) 6月号 パーフェクトワールド、46話 感想
※ネタバレ注意です※
困難があっても 子供を作る、と決意した つぐみと樹。病院へ行き、必要な検査を受けるところから始めました。
緊張した面持ちで 先生の話を聞いていた2人ですが、優しそうな先生で良かった と安心して帰路につきます。
特に 樹は、全く精子が採れないんじゃないか…と心配していたため、とてもホッとしている様子です。
1回の治療でできるなんて あんまりない事みたい、石橋さんご夫婦は2回目で授かったんだって、という話をした つぐみ。
「そういう話 聞くと ちょっと勇気づけられるな 石橋さんだって 障害負って 長いはずだから」
「ね それ聞いて 私も少し 明るい気持ちになったよ、私たちは 治療 どのくらいすることになるのかな…」
治療の回数は決まってる方がいい、終わりが決まってる方が 気持ちの区切りにもなる、お金もかかるし。これからの事を 冷静に、前向きに考えられている つぐみと樹です。
手術で採れた 精子の量と質によって、つぐみ達の治療は 4回になりました。
排卵誘発剤を打つために 毎日、会社を早退する つぐみ。申し訳なさや 筋肉注射の痛みに耐え、病院に通います。
そんな状況の妻を、つぐみばかりが大変だからと 気遣う樹ですが、「不妊治療 始めたけど 私たち なるべく普通に過ごそうね」と つぐみは言いました。
「こういう治療は 思い悩んだりが良くないんだって だって先は長いんだから、気持ちを楽にしてないと」
(二人での生活も まだ慣れない私たち、試行錯誤しながら やっていこうね)
受精卵が上手く育ち 胚移植のステップに進める事になりました。
第一段階をクリアし、喜ぶ つぐみは、苦しい胚移植に耐えます。
(――すごい、あの ちいさな受精卵が、私の身体に入った、私の 子宮に 確かにある)
その後は 大人しめな生活を心掛け、たくさん薬を飲まなくてはいけない つぐみだけど、ツラくは なさそうです。
「子宮壁に受精卵が着床したら 妊娠確定になるの 10日したら 判定になる」「ねぇ まだ全然わかんないけど もし これで できちゃったら すごいね びっくりしちゃうよね?」
樹と 子供の名前について 話したり、買い物中 ベビー服に自然に目がとまってしまったり、出産後に必要な物を 見て回る、つぐみ。
(判定日まで あと3日、身体の奥底に なにかを感じる、あと少しで 結果が出る――)
赤ちゃんへの期待感が高まっていく つぐみでしたが、判定は……
1回の治療でできるなんて あまりない、という事や、先は長いのだから 思い悩んだりが良くない、という事も つぐみは分かっていたけれど、期待した分 ショックも大きくなってしまうのは、当然ですよね…。
治療の大変さ、お金の問題、精神的な問題―――― しっかりと描かれているからこそ、今回の最後のシーンは 読んでいて 本当に胸が痛みました…。
次のチャンスへの期待よりも、治療は あと3回しかない、という気持ちの方が つぐみの中で大きくなってしまっている気がするし、本当に樹の子供を産めるのだろうか… という不安で 押し潰されてしまうのでは…、と心配になります。
一体この後の展開は どうなっていくのでしょうね。8月号 47話を、早く読みたいです。