もくじ
嘘解きレトリック、39話&40話 感想
※ネタバレ注意です※
別冊花とゆめ 2 月号 嘘解きレトリック、39話 感想
突然「左右馬先生が結婚したらどうする?」と聞かれて、鹿乃子は戸惑っていましたね・・・!
考えたことがなかった質問をされて、そうなった時の夢を見て、先生を意識している鹿乃子の変化は、これからも徐々に表れてきそうな気がします!
そして麗子さんも、やっぱり ずっと一緒にいた大切な人が結婚してしまう悲しさから逃げたくて、九十九夜町に流れ着いたのですね・・・?
鋭い先生が掴んだ情報で麗子さんを捜している人を見つけましたが、しかし家の事務所にいますよ、とは言えません。
「帰りたがっていない人を、何の事情も知らないまま、探してる人の所に放り込む訳にはいかないでしょ」
先生、優しいですね!たとえ“ついで”で依頼料を貰おうとしているとしても(笑)
「今なら格安です」とか嘘をついてた時は、本当にただ依頼料目当てかと思いました ≧▽≦
それはともかく、麗子さんの本名・蘭子という名前を名乗ってると嘘をついてたり、最初から一つ一つの嘘に意味があるのですから、やっぱり先生はスゴイです!
住み込みの女中として働いていた蘭子さんが、親友であり姉妹である鈴乃お嬢さんと 隣に住む柾さんの結婚が決まったことで家出をしたことは間違いないと思いますけど、蘭子さんの大切な人って柾さんじゃなくて鈴乃さんなんじゃないかな?と感じました。
蘭子さんや柾さんの態度を見ていると、蘭子さんが柾さんを好きになるって しっくり来ない気がする・・・。
だから、「昨日 蘭子さんが言ってた 結婚しちゃう大切な人って、柾さんじゃないんですか?」と聞く鹿乃子への肯定の返事が“嘘”だったのかなぁと・・・。
鈴乃さんにとっても、柾さんより大切な人が蘭子さんだと思いました。
とはいっても、誰も何も悪くないことや、みんなが幸せにはなれないことに変わりはありませんよね・・・。
鹿乃子と先生が、今回の依頼を受けて どう動くのか、とても気になります!!!
別冊花とゆめ 3 月号 嘘解きレトリック、40話 感想
ウソつき蘭子さんは きっとすごく嘘をつくのが上手いのでしょうけど、鹿乃子には通用しませんからね。
誰かを傷つける嘘をつく人ではないですし、蘭子さんが思うままに生きてもいいとは思いますが、しかし依頼を受けてしまいましたから・・・^_^;
でも それ以上に、蘭子さんを放っておけなかったんじゃないかなぁと思います。
「あなたが家を出た理由によっては、教えないままでいいですよ」と言ってくれたんですもんね!
鹿乃子には通用しないけど蘭子さんの上手な嘘は どこか寂しそうで、嘘をつくことによって自分自身の気持ちに蓋をしている蘭子さんを、左右馬先生は助けたいと思ってくれたんでしょうか。
蘭子さんの大切な人は柾さんではなくて、鈴乃さんだったんですね。
そしてその想いを絶対に人に知られたくないと隠し続けてきたのですね…。
鈴乃さんと柾さんの結婚が決まったと聞いた時、鈴乃さんの幸せを願えなかったなんて、それは自然な感情だと思うけど、蘭子さんは そんな自分が醜いと感じずにはいられなかったんだなぁ・・・。
好きな人に嘘を聞かせることに後ろめたさを感じるくらいなのですから、本当は嘘なんてつきたくない、まっすぐな人ですよね、蘭子さんは。
かといって「醜い本当」を見せる決断をしたところで どうなるワケでもないことだから、たった一人で苦しんでいたのだと思います >_<。
鈴乃さんの柾さんのことが好きなんですもんね…。
蘭子さんは嘘というものを全て悪いものだと思っているのでしょうか。
それは違うんじゃないかと伝えたかった先生の言葉が「ウソでしか幸せを願えないなら、ウソついてりゃいいんじゃないですか?」だったのかな、と思います。
あまりにも空気に合わない言い方するから「はぁ?」みたいになっちゃいましたけど(笑)
「あなたがウソをついたのは、鈴乃さんの幸せを願えないからだけじゃなくて、それでも願いたいからじゃないですか?」
思い通りにならないものを思い通りにしようとした時 嘘をつく、先生の言葉は、蘭子さんにも、そして鹿乃子にも届いていて、さらに自分自身にも言い聞かせるメッセージなのかなぁなんて思いました。
鈴乃さんのもとに帰って、心をこめて嘘をつき続けることにした蘭子さんだけど、その嘘は鈴乃さんを幸せにしていて、それに嘘をつかなくていい真っすぐな気持ちだって、ちゃんと伝えることができたのですから、蘭子さんが帰ることを選択してくれて良かったです ^_^。
柾さんとしては蘭子さんと鈴乃さんの絆に今後も疎外感を感じることも多いでしょうけど、蘭子さんが帰ってきてなかったら本当に鈴乃さんは結婚をやめていたでしょうし、そこは我慢でしょうね(笑)
報酬を手に入れて浮かれまくりの先生が、カワイイけどカッコワルイです ^_^;
でも、蘭子さんは先生の優しさを知ったから、先生に惹かれ始めていたのですね・・・。
鹿乃子へ遠慮して「ウソ」にして、本音を少しだけ伝えたと思うと切ないです >_<。
蘭子さんのおかげで鹿乃子は先生への自分の気持ちが変わっていくことに気づいたワケですし、蘭子さんには感謝ですね ^_^。
助手として先生の傍にいたいという言葉が嘘になってしまった今、鹿乃子がどう変化していくのか気になります!!!