デザート 2月号 私たちには壁がある。、第31話 感想
※ネタバレ注意です※
怜太が真琴と真琴のお父さんを会わせようとしたのは、健吾が言っていたことを確かめるキッカケを作ってあげたかったのですね?
明るくて陽気なお父さん、いい加減で頼りないっていうのは、うーん正直そういうところありそうだなぁって感じですが、^_^;
でも嘘をつく人ではないんですよね。
好きな人は真琴のお母さんだけ、「彼女」発言はただの勘違い、健吾が知っていることも“お父さんがお母さんのことを嬉しそうに話してる”ってことだけでしたし、2人が実は会っているんじゃないかって予想も外れていたワケでしたか・・・。
両親が離婚した理由はお父さんの浮気で、お父さんには付き合ってる彼女がいるとずっと思っていた真琴だけど、本当はたとえ会えなくても 健吾に嬉しそうに話しちゃうくらい、お父さんはお母さんのことが大好き。
この事実を知った真琴の動揺は当然ですよね・・・、もう高校生ですし、なぜ両親が離婚したかという本当の理由を聞く権利はあると思います。
どうしてお母さんは、真琴がお父さんは浮気してると思っていることを否定しなかったのか?
それとも、お母さんもお父さんが浮気をしたと勘違いしているのか?
本当はお父さんのことをどう思っているのか?聞きたいことは沢山あるのに聞けない真琴の戸惑いは、よく分かる気がしました。
こうなってしまうと、真琴にとってより分からないのはお母さんの気持ち、なんですよね・・・。
「そういうのはもう お父さんだけで十分よ」
お父さん以外に好きな人を作るつもりはないということは・・・、なんて単純な話ではないですもんね。
本当の離婚原因は浮気といった明確なものではなくて、やっぱりお母さんが“疲れちゃった”ということなのではないかなぁ・・・と思います。
文化祭の時の怜太とお父さんの会話を思い出してみると、お母さんが疲れちゃうのも当然ですもんね。
しかしこの時の“浮気とかしてなくて”はあんまり信用していませんでした・・・、すみません ^_^;
彼女がいるという話だって、やっぱりあれでは付き合ってる人だと思っちゃいますし、そこまで今も一途に楓さんを好きというのも予想外でした・・・。
だって「彼女」と言われたら3人称の意味だとは思わず、そりゃ勘違いしますよね!?!>_<;
お父さんが浮気をしたワケではないと知って、真琴がムリに笑っているのが痛々しく感じてしまいます・・・。
怜太も「いや 全然平気だし」なんて嘘だって分かり切ってるんですよね。
でも、真琴が何を考えているかまでは分からなかったから、ため込んでいることを叫んでも問題がないところをワザワザ探してくれたんだと思います。
だけど真琴は、怜太にいちばん言ってはいけないと感じていたのですね・・・。
たしかに怜太の両親は仲良しですから、真琴のツラさを理解することは難しいのかもしれません。
それに、真琴が「こんな思いするなら最初から大事なものなんかないほうがいいって思った」その結果が、怜太への負担にもなってしまっていたワケですから >_<。
「本当は自分のせいだったのに」と後悔する真琴が、怜太には言いたくなかった、知られたくなかったと思ってしまったのも仕方ないなぁと思いました・・・。
お父さんがいなかった生活の淋しさを、お父さんが浮気したせいだと思い込むことで、真琴は乗り越えてきてしまったのでしょうか・・・。
それでも、“なんで?”って気持ちは消さなくったっていいと思いますし、自分の胸にため込んでいるだけでは何の解決になりません・・・。
だからこそ、「すっきりしたか?」と抱きしめてくれる怜太の優しさが、とてもステキでした!
「俺は真琴が何考えてるかとかわかんねぇし、言われてもわからないかもだけど、ちゃんと考えるからさ、俺 バカだけど すげー考えるから」
真琴が知られたくなかったと思っていたことでも、怜太にとっては知りたかったことなんですよね。
怜太のおかげで真琴は思い切り泣くことができたので、怜太が真琴を好きでいてくれて本当によかったなぁと思いました ^_^。
「バカでいてくれて ありがとう」は、大きな意味がある一言でしたね。
そして少し遠出の帰り道、「このままずっと、怜太と一緒にいたい」と言った真琴は、もうムリしてるとかじゃないと思います!
ついに2人が結ばれる展開になるのでしょうか??次回も気になります!!!