花より男子は、少女漫画でありながら実写化され若い世代に大人気となったドラマでもあります。
誰もがこの物語の主人公である牧野つくしに最初は同情しているものの、ストーリーを読んでいくうちに牧野つくしを主犯でいじめていた道明寺司に感情移入し、いつのまにか道明寺司を好きになる人も多いのではないでしょうか。私もその一人です。
破天荒ないじめを繰り広げる道明寺司ですが、その幼少期に過ごした寂しい思いやその一途な思い、男らしい振る舞いに見事に心を鷲掴みされてしまい藤堂静ます。
道明寺司を語る上で私がおすすめする感動的なシーンは、道明寺司が過去に暴力をふるい恨みをもった集団が、牧野つくしを襲い、司が助けにいくシーンです。
道明寺司ほどの強さがあれば、圧倒的に圧勝できる相手なのですが、牧野つくしを守るために一切手をださず暴力を受けるのです。
そのときに『手ェ出したら俺の負けだ おまえを守ったことにならね』という名言は、世の女性達を虜にしたことは間違いありません!!
また道明寺司だけではなく、この漫画を語る上で外せないF4メンバーも素敵な男子ばかりです。
全員金持ちでイケメンな上に人々がうらやましがるような生活を手にしている人々ばかりなのですが、なぜか庶民で不幸な身の上にも負けない牧野つくしに惹かれてしまうのです。
それは恋愛という感情だけではなく、友情という感情も生まれるのですよね。
特にF4と肩を並べる事ができるみんなの憧れの超お嬢様、藤堂静と恋人同士になった花沢類までもが、牧野つくしの虜になり、道明寺司と恋愛バトルを繰り広げるのは驚きでした。
普通の女子高生としてはありえない世界で羨ましくてたまりません。
普段は感情を表にださない花沢類が、牧野つくしのことになると本気で怒ったりするのが印象的です。
花沢類が道明寺司を本気で殴るシーンは、誰もがその突拍子な行動に驚いた事でしょう。
でもそんな感情をあらわなにする彼の姿勢に、惹かれてしまいますよね。
また、牧野つくしが道明寺司に思いを寄せるようになり、海外で飛び立った道明寺を追いかけて壁に打ち当たったときに花澤類が牧野を支えるシーンは印象的でした。
なんでそこに花沢類がいるの?と思わずつっこみたくなるほどです。女子の憧れのシーンです。
道明寺司といい、花沢類といい、牧野つくしはなんていい羨ましい女子高生なんだと思ってしまいがちですが、彼女は彼女で大変な苦労をしているんですよね。
平凡な生活を誰よりも望んでいるのにそれに反して降り掛かる不幸は相当なものです。
普通の女子高生では、打ち勝つ事はおそらくできないでしょう。
例えば赤札をはられたことにより、学園の全生徒からいじめをうけるのは相当なダメージがあるはずです。
それだけではなく、自分の家族を守るため、金持ちの学校に通っている傍らでバイトに励んでいたりその姿は、読者としては応援したくなってしまいます。
ストーリーがすすみ、F4と仲良くなったものの仲良くなったことで道明寺司の母親からの嫌がらせも相当なものです。
例えば、友人思いの牧野つくしの性格を知った上で友人達の家族の会社を倒産させたり、道明寺司と別れさせるためにお金で解決しようとしたりと相当な侮辱や悔しさを味わったのではないでしょうか。
そんな苦労にも負けず、前向きに立ち向かう彼女は読者目線としては一生懸命応援したくなってしまいます。
もちろん、読者だけではなく、物語に登場する人物もいつのまにかみんな牧野つくしの味方になっているんですよね。
最終的には道明寺司とハッピーエンドになるのですが、そのシーンをみたときは今までの苦労がやっと実ってよかったねと本人に思わず伝えたくなってしまいます。
もちろん、牧野つくしだけではなく、今までどんなときもひたむきに彼女を思い、信じ続けた道明寺司にも心からおめでとう!と伝えたくなってしまいました。