紫城大和のファーストレディ　最終回 / 結末

◇１巻 まるまる 無料◇ほぼ毎日 更新◇

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「綾華さん あたしの新郎(カレ)とホテルに行ったって どういうこと！？」

「ウエディングプランナーが こんなことしていいの！？」

「仕方ないじゃない」

「私 美人なんだもの」

「なﾞっ…」

「新郎(カレ)ったら ちょっと色目使ったら すぐ言い寄ってきて」

「「「羽田さんっっ」」」

「でも迷惑だわ 私はもっとハイスペックな男が好みなの」

「だから ごめんなさい？　　新郎(カレ)は いらないわ♡」

パン！！

「なんなの…　　こんな人だったなんて…」

「サイテーよっ！！　帰るっ」

「あっ お客様」

「～～～羽田さんっっ　　なんなの その態度っ てゆうかそんなことしたの！？」

「なんの騒ぎだね」

「マネージャー！！　　羽田さんには もう限界です」

「いっつも問題ばっか起こしてっ　　今だって 結婚一つ破談にしたんですよっ」

「ええっ」

「ほ…本当かね 羽田くん」

「マネ――ジャー…」

ズキュ――ン！！

「…すいませんっ…」

「あたしっ…　　あたし そんなつもりじゃ………！！」

はらはらはら…

「そっ そうだよね！　　何か理由があるんだよね　　ほら 泣かないで！！」

「なんなの あの女はっっ」

「３か月前 ラ・ブランシュ(うち)に来てから最悪よっ　ムカつくっ」

「ね―― 契約も新郎ににっこり♡ で取ってさ　　なのに大きな責任ある式は男性スタッフ任せ 自分は楽な小さな式」

「いーよね―― 美人は性格悪くてもＯＫで」

「ホント 悪女って感じ！！」

『羽田綾華 27歳　職業 ウエディングプランナー』

『その美貌と 男を手玉に取る姿から　　そう呼ばれ――――…』

ドンッ

〈バシャ〉

（まぁいいわ　　お客様かしら 男性だし上手く謝って…）

「もっ…　　申し訳ございませんっ」

「私のっ…　　不手際でっ…」

「生憎」

「オレにそんな顔は効かない　　羽田綾華」

『なっ…』

「ハチ」

「はっ！！」

「これで新しいスーツを！」

「御意！！」

（な…　　何この人…　何で私を…）

「――ああ　　そういえば 一つ式を駄目にしたらしいな」

「この阿呆が」

「なっ…　　何っ…」

「東郷様！？」

「ああ マネージャー　久しぶり」

「お早いお着きで！　　あっ 羽田くん ちゃんとご挨拶を！」

「この方は 新しく支配人になられた 新田東郷様　　ラ・ブランシュ(ここ)のオーナーの ご子息だよ」

『新田一族』

『この街の 権力者一族』

『この街では ゆりかごから墓場まで 新田にお世話になるといわれており』

『その事業は 病院から学校経営 式場斎場と 多岐に渡る　らしい』

『そんな絶対的権力から 彼は王様と呼ばれているらしく――――…』

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