びっけ先生の連載作品「極彩の家」の最新話が読めるWingsは、偶数月28日に発売です
期間限定配信の電子版が便利でオススメ!
もくじ
50話 12巻 ウィングス 電子版 2024年12月号
出版社 新書館/2024年11月8日 発売
わたし、聖女じゃありませんから(コミック) / 1巻 -今だけ無料-
2022年9月22日まで
ドオン ドォン
「魔法士2班 構え――」
「撃てぇ――!」
ドオン
「至急 応援求む!」
「負傷者が多すぎる!」
〈ヴオオオ〉
「1人でいい! 回復魔法士を寄越してくれ!」
〔繰り返す! 1人でいいから回復魔法士を――〕
「クソッ」
ダン
「第1班を急行させろ!」
「損耗が大きく 使い物になりません!」
「第2・3班も同様です」
「なら 損耗の少ない者で再編して――」
「私が行きます」
「場所を教えて下さい」
「えっ いや しかし」
「閣下」
「今 出られるのは聖女様しか…」
「ぐっ…」
「では――…」
ダッ
(D6ポイント4名 B3ポイント3名 負傷か…)
(急がないと)
『聖女の称号を受け 早5年 つまり』
『ダンジョン攻略遠征に参加してから 5年が経っていた』
「ステラ・ヘイズ 到着しました! 怪我人は どこですか?」
ポウ
「よし これで大丈夫です」
「クリス魔法士 もういけます!」
ダッ
フ――…
(ありゃ~~ 今日も汚れたなぁ)
ボロ…
『聖女とは』
『国一番の回復魔法士に与えられる称号である』
『この国で唯一 白色の服の着用を許されるが その代償も大きい』
『清廉と清貧を順守し 無償で万人を助ける義務があり 治療を求められたら 決して断ってはならない』
『まさに聖女――…』
「その代わり…」
「国から莫大な功労金がもらえるはずなのに 軍服の替えすら困る始末…」
「男爵と夫人が使い込んでるんでしょうけど」
ポウ…
『もともと孤児だった私は』
『回復魔法の腕を見込まれ ヘイズ男爵に引き取られた』
『病弱な一人息子を どうにかしたかったのだという』
『もっとも私の力じゃ 病状の維持だけで精一杯だったけど…』
「レイ兄さんのお薬代もあるし 仕方ないか…」
「今 いいか」
バッ
「ライル様!」
『リンデール王国 第2王子 ライル・リンデール殿下』
『若くしてこのダンジョン攻略の総司令官』
『そして 私の婚約者でもある』
「また前線に出たと聞いた 大事ないか?」
「あっはい! 全然元気で…! 問題ありません!」
「そうか」
「緊急要請か? 休憩中だったのに すまない」
「いえ そんな 請われたまま出ただけで…」
「いや」
「よく頑張ってくれた」
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