育美が言う『オカちゃん』が京子のことだと気づいた心麦と松風が赤沢のマンションへ。そこで見たのは、ベランダから車上に墜落した赤沢の姿だった。心麦は居合わせた京子と鳴川を問い詰める。追い詰められた京子は松風にも凶刃を振るうが、心麦の言葉によって過去を語り始めるのだった――。
最終話|お父さんへ
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「…赤沢京子 殺人未遂容疑で、逮捕する」
「心麦さんッ」
「放してっ… ミキオのところへ行かせてっ…」
「そんなのっ…、許さない」
「押さえろ」
『“クジャクのダンス誰が見た?”って言葉があってな…』
「お願い 京子さんっ、まだ遠藤さんたちは間に合うから…、事実を警察で話して…。クジャクのダンス、見たんでしょ…?」
「……行きましょう」
もくじ
7巻(最終巻)最終話|Kiss 2025年4月号
過去から現在まで、踊り続けていた“真実”という名のクジャク。
7巻29話|Kiss 2025年3月号
松風は拘置所の力郎に、東賀山事件当日に目撃した安成と愛人・廣島育美について問い質した。育美は幼いころから歩行障害があったが、安成の隣にいた女性の歩き方に不審な点はなかったという。そして、神井は林川歌だけが生き残った理由に思い至る――。
第29話|ジャングルの中で踊るクジャクのダンス、誰が見た?
「やめて」
「心麦さんっ」
「どいて 心麦ちゃん」
「嫌です…。もう あなたに、私の大事な人たちを殺させはしない。刺すなら私にして」
「―――…、…手を放して 危ないわ。私が…心麦ちゃんを刺せるわけないじゃない。娘を…、刺せるわけない」
4月号、本格クライムサスペンスが大増ページで衝撃の最終回! ジャングルで踊るクジャクの姿が、白日の下に晒される
7巻28話|Kiss 2025年2月号
林川安成の愛人だったという廣島育美の所在を突き止め、心麦たちは病院にいるという育美に会いにいく。しかし、彼女は脳梗塞のダメージで認知症を患っていた。心麦を『オカちゃん』と呼び、あるものを託す育美。一方、神井は松風に、真実に辿り着くための共闘を持ちかける――。
第28話|森の中へ
“「あの考え――… つまり、力郎さんが目撃したことが本当なのではないか――… という考えが頭から離れなくなったんです。気付いたときには震えが止まらなかった。もしかしたら自分は無意識に、無実の人を死刑台に送ることに加担し続けていたんじゃないか――…と」”
「それで…春生さんは力郎さんのために証拠集めをしていた。俺もそれを記事にしようとしてたし、俺たちで協力して力郎さんの再審ムーブメントを起こそうとしたんだ。そしたら春生さんは殺害された」
当たり前だけど春生さんは目撃証言のことは知ってたワケか…。
「私は力郎さんに会いにいって頼まれたことを聞いてきました。今度はそっちが知っていることすべて 教える番ですよ」
「もちろん」
次回29話は3月号、闇にうごめく真相を捕らえろ 心麦や松風と共闘を始めた神井。それぞれの手がかりは、“ある一点”を指し示す…!
7巻27話|Kiss 2025年1月号
神井によって赤沢は妻の京子と、林川安成の愛人だった廣島育美の繋がりを知る。京子には、貧困家庭で育ち、弟が餓死したという過去があった。そして心麦たちも育美の所在に辿り着いていた――。
第27話|オカちゃん
“私は自分が犯人にされるのではとの恐れから そのことを黙っていましたが、だんだんと刑事の追及が激しいものとなり ついに言いました。ですが刑事には『自分かわいさで嘘をつくな』と怒鳴られ 一蹴されてしまいました。今 このような状況になっているのも 自分のせいであると言われても仕方ありません。ですが やっていないものは やっていないのです”
「これは…」
「ね?気になるでしょう? 調べていくと不思議と力郎さんの話を裏付ける事実が、いくつか浮かび上がってきたんですよ。もう少しで真実に手が届きそうなんです。だから、俺が汗水たらして集めた情報を あなたたちと共有します。ですからセンセイも ひとつ頼まれてくれませんか?」
次回28話は2月号