はじめましてさようなら 14話・最終回 4巻ネタバレ注意

投稿日：2017年5月8日更新日：2019年5月11日

はじめましてさようなら、14話＆最終話(15話)　感想

※ネタバレ注意です※

今回は、きっと珠子が親戚の葬儀に参列して、葬儀社の仕事をするということを前向きに考えられるようになると思っていたので、まさかの全く逆の展開にビックリしてしまいました！

従兄弟のカズちゃんが、亡くなったおじいちゃんに対して、泣けないし悲しく感じない、と思っていることに、今までの珠子だったら親身になってあげることが出来たと思うのですが、逆にどうしていいのか全く分からなくなってしまうなんて・・・、思ってもみませんでした。

前回の葬儀が、彼女の心に本当に傷を残してしまったんだな・・・と思い、これで大丈夫なのかな、とも心配していましたが、まさか本当に葬儀社を辞めると言いだすなんて！！！

遺族の悲しみに寄り添って、少しでも手伝って、助けになれるようにと頑張っていた珠子が、どうしていいか分からない、なんて弱音を吐くとは、本当に驚いてしまいました。

そして、とうとう岸川君に「さようなら」と電話してしまうなんて・・・！！！

これで次回からもう珠子は葬儀には関係ない仕事を探していくのか、と思い寂しくなってしましたが、そうはならないですよね！

なんと今度は、岸川君が珠子を追いかけて上京してくる、という展開になったのですものね！

あの電話の後に大急ぎで電車に乗ってきたのでしょうか！？！

珠子の実家の前で待っているなんて、あまりにドラマティックな展開に登場にビックリしつつ、次回はこの後に岸川くんが珠子を説得してくれたりするのだろうかと、とても楽しみになりました！

珠子の折れた気持ちを、岸川君がどう立て直してくれるのでしょうか。

立て直してくれないと困るので、そういう展開を望んでしまいますね。

早く続きが読みたいです！

なんと今回で最終回！！！

珠子の家の前で待っていた岸川君、ちゃんと珠子と向き合って話に来てくれてよかったです！

この仕事を辞める・・・という気持ちは、珠子が遺族との距離感が図れないからであって、岸川君は確かに小さい頃から家族の仕事として、遺族との距離感を肌で感じてみてきたわけで、珠子のように悩むことはなかったのかもしれませんね。

しかし逆に、珠子の距離の近さのおかげで、遺族の悲しみに寄り添う、ということを見ることが出来たんだと思うと、珠子の存在が岸川君の中でとても大きくなったのも、よく分かると思いました。

岸川君にとってはとても新しい「見送りの形」を、珠子には本当はとても難しい世界なのかもしれないけれど、ふたりで一緒に探していきたい、と岸川君が言ってくれたことで、珠子はこのままでもいいと、自分を認めてくれたと思えたのではないでしょうか。

そして無事に葬儀社に戻ってきて、年末の最後に、大家さんの友人のキヨさんの葬儀を担当し、大家さんの気持ちに寄り添い、亡くなったキヨさんの気持ちを考えながら、無事にご葬儀を執り行うことができました。

結果的に珠子の計らいが、縁が切れていた息子さんと奥さんに届いて、引き取るはずのなかった遺骨の引き取りを実現できて、本当によかったです！

今回はたまたま良い方向に向かった、と珠子は言っていましたが、しかし珠子が積み重ねてきたものが、遺族にも届いていくのではないか、と思わせてくれました。

きっとこういうところが岸川君にも良い影響を与えてきたんだと思いますし、これからもふたりで何が正しいのか探してこう、とふたりで縁側にいるシーンはとても素敵でした。

岸川君の心も珠子の方を向いていて、嬉しかったです！

最後のシーンも、珠子がもう岸川葬儀社の一員として働いているという場面で終わったので、珠子の成長も含めていろいろと感慨深い最後だったと思いました！