夏目友人帳、24巻 感想
※ネタバレ注意です※
約8ヶ月ぶりに発売された待望の夏目友人帳の最新刊を読みました。
最初の話はタキに彼氏疑惑が…!
夏目がその噂を聞いたときの反応が、どう言う意味なのかドキドキしましたが…悶々とタキのことを考える夏目は、自分はいつもきいてもらうばかりでタキからなにか話してもらえる存在なのだろうか、田沼が知ってて自分が知らなかったら…と妄想してガーンとなったり、ため息をつきながら、もし噂がほんとうならタキの彼氏はどんなひとだろう…とタキのことを友人として思いを巡らせてるようでした。
夏目自身の恋愛は今のところない漫画ですが、ここにきてまさかタキの相手に嫉妬回か…!?と思いましたが、ニャンコ先生からタキが思い悩んでるようだったと聞いて、タキに思い悩んでるならいつも自分が聞いてもらってるように、聞かせてほしいと言うと…
彼氏ではなく、タキの兄が帰ってきているとのことでした!
タキの家族の登場は初です!
家にはあまりいたがらない、現実主義者で性格がきつめだという兄の勇。高圧的だけどワイルド系!
久々に帰ってきたけどなんだかぎくしゃくしてる…という話から想像した人物とは真逆、登場したお兄さんはなんとイメケンだけど身長は夏目たちと変わらず可愛い系!!
夏目も勇もお互い警戒してバチバチしてたけど、勇の目的を聞いて3人で宝物探し。
冷たいと感じてた勇はただぶっきらぼうなだけなのと、本人は気づいてませんが妖の影響が受けやすいから家にいると気分が悪くなるため家に寄り付かないというだけでした。
タキと勇、亡き祖父の大切な思い出探しになった、今回もほっこり優しい気持ちになれるお話でした。
最後に勇が夏目を認めて妹をまかしてもいいかもしれない…と言ったことに夏目とニャンコ先生が吹き出すのが必見でした。
タキときたら…次の話は田沼!
田沼に毎日会いに来る客の特徴に夏目が不審感を持ち、話を聞いて夏目が田沼のために走るシーンも友情を感じました。
いざ会ってみると、スーツを来た不思議な男性。身長が高い!と思いつつやはりなにかざわついて、妖かとぶち込んで聞いてみるとあっさり肯定。
不審感しかなくて、しばらく様子を見てたら…人型のみすずだったー!人型になると黒スーツとかとてもいいです。まさかの久々の登場みすずでテンションあがりました。
毎日田沼をつれて散歩するだけのみすずに、夏目は田沼を巻き込んでなにする気か目的を聞きますが、友人帳に名前があるのだから聞きたいなら命令すればいいのにとみすずははぐらかして消えてしまいました。
のちに夏目は命令せずにみすずのいる沼を訪ねて、従わせてしまったら、今あるなにかを失ってしまいそうだから、頼みごとではなく会いにきたんだと言って、みすずとの絆を作りました。
結局田沼に会いにきていたのは、田沼に憑いた妖との優しい勝負のためだとわかりましたが、田沼とみすずの触れ合いとか、みすずと夏目との絆が深まったり、夏目と田沼の絆がより深まったり、こちらもほっこり優しいストーリーでした。
特別編を挟んで、最後は夏目と折り紙の妖の話。
夏目の優しさに触れて、折り紙は夏目から人はお礼や感謝に花束を贈ると聞いて別れのときに部屋一面に花を描いて、ずっと練習していたんだな…と思う夏目の顔が優しくてほっこりしました。
束の間の出会いと別れに優しい気持ちになれた一冊でした。