Landreaall、33巻 感想
※ネタバレ注意です※
33巻はダンジョン編の話になります。
大哨戒で騎士団と騎士団候補生が王都地下ダンジョンに入り、順調に洞窟調査していると急に異変が起こり、転送門や抜け抗の出口が狂ってしまいました。
出口にたどり着けずに混乱している状況で、各小隊が対応に追われています。
今回の巻では何と言ってもサー・ジャックがポイントですね!
DXも六甲と石化し始めたサー・ジャックと普段は行かないかなりの下層に落ちてしまいました。
敵モンスターも強く気が抜けない中、サー・ジャックの石化を止められない大ピンチ。
どうするのかと思ったら『棺に入るポーズをしてください』と。私にとどめを…?と怯えるサー。
でも、もちろん見捨てる訳ではなくて石化させこれ以上の負傷を食い止め安全な所まで運んで治療する、との考えでした。
確かに真剣な顔でこの言い方だと…見捨てられると思いますよね。
びっくりしているサーが可愛いったらなかったです。
完全石化してからの運び方もDXと六甲でゴロゴロ転がすという…遠慮なしっぷりに、とても笑ってしまいました。
更にDXの妹のイオンがダンジョンに助けにきて合流したときも、サー・ジャックを『ランドマークとしてここにいてもらお!』と爽やかに宣言。
重い石像を子どもの候補生が運ぶよりも後で騎士団に助けてもらう方が確実、目立つので後から来た小隊に合図にもなる、と現実的な判断でしたが、命がかかっている重大な決断なのにノリが軽くて笑ってしまいました。
さくっと現実的な決断を出せるイオンちゃんがとても素敵です。
DXもこの切羽詰まった状況でよく頭が回ります。
兄妹揃って強いし頭は回るし見ていてとても気持ち良いですね!
二人そろってサーの扱いが同じなのにもニヤニヤしてしまいました。
でもDXがひとりになってしまった時はハラハラしました。恐怖心があることに気づいてしまったり考えがうまくまとまらなかったり。
そのピンチの支えになったのがメイアンディア。
『あなたは私の騎士』の言葉がまさに暗闇からDXを救ってくれました。
心の支え、光。DXとメイアンディアの関係性は切ないですがとても綺麗で大好きです。
その後DXはルーディー、リド、ティティ、ライナス、フィルとも合流できいつもの調子を取り戻しました。
ランドリオールは出てくる人達がみんな自分にとっての最善を尽くそうとしていて、友達を信頼することで前に進んでいくというポイントがすごく大きいと思います。
小さな事でも信頼があるから進んでいける。
DXはかなりの危険がある下層に行ってしまいましたが、頼りになる友人と会えました。
これから全員でどうピンチをくぐり抜けていくのか。
いつものメンバーが揃ったので不安は無く楽しみでしかありません! 続きが楽しみです。