悪役令嬢ですが元下僕の獣人にフラグ回収されてます!? 19話 / 最新刊　【無料 ネタバレ あらすじ】

◇１巻 まるまる 無料◇ほぼ毎日 更新◇

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2024年1月1日まで

「本日のお薬です 陛下」

「こちらへ持ってきてくれ 珠華」

私はまじない師　彼は皇帝陛下

私たちは　偽装夫婦

『陵国の首都 武陽』

『その下町には燕燕堂という御守りや護符を売る店がある』

「ありがとうございました」

『私は珠華』

『ここでまじない師の見習いとして働いている』

「ロウ もう戻っていいわよ」

「はーい」

『この子はロウ 私の使い魔で猫の式神』

「暖かくていい天気…」

「春は雷で大変だったけど」

「最近は妖怪も出ないし　　平和でいいわね」

「！」

「……」

「子軌…なんであんたがここにいるのよ」

「ひどいっ！ 幼なじみに冷たいじゃないか」

「ね？ 老師～」

『こちらは私の師匠 燕雲』

「全く騒がしいねぇ」

『高齢ではあるものの武陽一と評判のまじない師だ』

『そして この幼なじみの張子軌…　　乾物屋の長男だけど怠け者の駄目男』

「…どうせまた店の手伝いをすっぽかしてきたんでしょう？」

「だってここあんま客 来ないし」

「なんか落ち着くんだよね」

「もう」

「あ そうだ！」

「新しい占いの道具が手に入ったんだよ～！」

「だから占わせて！」

「結構よ」

「いいからいいから」

「ちょっと！」

「絵柄に意味があって それを読み取る西の国の占いなんだけど」

「……」

「そう……」

「ふっふっふ 今日の珠華の運勢はー」

「――」

「ん？」

「転機と変化 災難が北からやってくる」

「あいまいね」

「もっと興味持ってくれたって… これでも女の子には好評なんだよ？」

「はいはい」

（そんな素人の当てずっぽうな占いと　　“気”を読んで行うまじない師の占いを一緒にされたくないわね…）

『そもそも まじない師とは　　霊力を自在に操る技 “まじない”を扱う』

『呪術や怪異の知識に長けている者のことを言う』

『その技術と知識を生かして占いをするだけでなく 御守りや護符を作ったり』

『幽鬼の類を祓ったり 加持祈祷を行ったりと　　まじない師の仕事は多岐に渡るのだ』

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