蜜愛婚 ~極上御曹司とのお見合い事情~　最終回 / 結末

◇１巻 まるまる 無料◇ほぼ毎日 更新◇

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『仲村詩春 １６歳と４か月　　華の女子高生ですが――…』

「茜ちゃん 葵くん…」

「離れてないと…　　ホコリ吸っちゃうぞ――――！！」

『訳あって ベビーシッターをしています。』

『将来の夢は 保育士さん！』

『―――なんて憧れを抱き 放課後は　　毎日保育所で アルバイト三昧』

「しはるた――ん！」

『そんな日常が』

「せーたん てれび いる――！！」

【松永 茜 葵 (２)】

『この 双子の天使によって　　一変する事になる』

「ホントだ―― 松永さん お仕事してるね――」

「でもＴＶ 戻そうねー」

〈ガチャ〉

「すいません 遅くなりました　　茜 葵 帰るぞ！」

『２人の保護者である 松永政二さん(２５)は　　ＴＶ局のさわやかアナウンサー』

『毎日 慌しく２人を連れ帰るのだが―――』

「ありがとうございました！」

がし

『この日』

「しあるたんも―――――！！」

「え――！？」

「あらあら」

「茜ちゃんも 葵くんも 人見知りする方なのに」

「詩春ちゃんには べったりね―――」

「若いのにホント面倒見良いんだから　　お昼寝の時も 詩春ちゃんが居ると すぐ眠っちゃうんですよ　　α波でも出てるのかしら～」

「――――…！」

「…　　それなら…」

「いっそ 君を…」

「うちに頂けないだろうか…！」

はい？

「今 この猛獣… いや 天使２人を静められるベビーシッターを探していて」

（（あ なんだ ベビーシッター…））

「引き受けてくれたら給料 ココの倍出します」

ドキーン

『ばばば倍―――！！？』

『という事は…もし 私が高校卒業するまでの間 働いたとして――』

『保育士目指すための学費や 生活費がかなりリアルに稼げちゃう…！！？』

ハッ

「…あ　　でも私――… 施設育ちなんで 園長に相談してからでないとー…」

「施設…？」

「私 身寄りがないので　　ここと併設されてる孤児院が家なんです」

「そうねえ そういう事なら…」

【園長　芳沢治子】

「私も松永さんの所の事情は聞いているし…」

『そんな訳で』

「社会勉強も兼ねて 行ってみても良いんじゃないかしら」

「ただし １０時過ぎる場合は必ず連絡する事！ 良いですね？」

『私のベビーシッター生活は始まったのでした――…』

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