ちはやふる　最終回 / 結末

◇１巻 まるまる 無料◇ほぼ毎日 更新◇

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『世界がどんなに進化して 高度な文明が生まれようと』

『人間はいつも欠点を持ち 未熟であり 未完成である』

「だからこそ　　人は生きていく希望が持てるのだと思います」

「私は愚鈍で傲慢で　　狡猾な貴方が愛おしいのです」

『そう　　これは そんな愛おしい貴方達が 私達を』

『殺し尽くすまでの物語――…』

〔アメリカのスペース％社 アーロン・マスクJr.氏がニューラルサイン社のＣＥＯに――　　これにより株価が――…〕

〔本日行われる 第十回ＡＩ ＥＸＰＯに出席するため　　英国の第三党 トランスヒューマニスト党 代表の――…〕

〔――…以上で九月三日の朝のニュースを　　終わります〕

〔時刻は七時です〕

「お　　兄ちゃん 七時になったから もう手伝いはいいぞ――　　あんがとなァ」

「へーい！！」

「どういたしまして――！」

「悪かったねぇ 登校途中にﾞっ　　あいててて」

「わあ　　いいって 気にしなくて！！」

「全部運び終わったから あとは農協の人が到着したら運んでもらってな！」

「おうおう　　助かったよ」

「兄ちゃん若いのに野菜の扱い上手で おどろいたよ」

「地元じゃ俺も農家だから」

「たまたま高校入試で ここの国立受かったから出てきたんだよ」

「お　　ってことは兄ちゃん 紅葉台のお城の生徒か！」

「え？　　お城？」

「ここいらじゃ皆 そう呼んでるよ」

「ほら 遠目にもピカピカしてる建物あるだろ　　アレが学校だよ」

「お――」

「なんでもあそこにゃ エリート様がたくさん通ってるって話だぞ？ 兄ちゃんすごいなァ！」

「でもあんな遠くまで 今から出て間に合うんかい？」

「大丈夫 大丈夫　　入学式 九時からだし余裕だよ」

「地元の山じゃ このくらいの距離　　一時間くらいで走破したもんだし！」

「ならいいが… ここらの森は深いから　　気を付けて行くんだよ！」

〔新入生諸君！！ 本日は入学おめでとう！！〕

〔皆さんは！！　　偏差値77の入試をクリア もしくはＡＯ入試により その適性を評価された　　優秀で有望な生徒達です！！〕

〔少子化が進んだ日本では　　一人一人の高い能力で人口不足(それ)を補うよう施策されています　　個性を活かし！ 欠点を克服し！ よりよい自己を磨き上げることが皆さんの課題となります！！　　この入学をゴールと思わず！！〕

〔先輩の背を見て学び〕

〔後輩を導き〕

〔切磋琢磨し 大いに学び 育って下さい！！〕

〔そのための援助を私達は惜しみません！　　ここを出る時 全員が明日の日本を導く人間として成長していることを願います！！〕

〔貴方達の学生生活に幸多からんことを！！〕

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