Sho-Comi ショウコミ 9号 チョコレート・ヴァンパイア、34話 感想
※ネタバレ注意です※
逃げた千代ちゃんを追う 霞と雷火…、仕方ないですよね…、弟の命に関わることですものね…
霞から 雪がフラッシュ状態になるかもしれないことを聞いた霖くんは、事情を知らないまま「霖は 雪のことを頼む」とお願いされて、可哀想なことになってしまったなぁ…と思います >_<。
「少しでも長く雪の意識が保てるように、お兄ちゃんとして…側にいて手を握っててあげてほしい」
しっかりしなきゃ、って自分に言い聞かせ、霖くんは雪の手を握っていてくれたけど、この時から霖くんは 人間の血を飲まなきゃいけないことに、疑問を持ち始めたのかもしれませんね。
「どうして ヴァンパイアは、人間に血をもらわなきゃ 生きていけないんだろう…」
そして、決定的に血が苦手になったのは、雪が 千代ちゃんを呼び戻してから――でしょうか… ;_;
いつのまにか外で寝てしまっていた千代ちゃんは、目が覚めたら 両親の死を「私のせいだ、雪くんに会いたいって言ったから」なんて、自分を責めていて 胸が苦しくなります…
悲惨な姿になってしまっていた両親と、智生くんと ゆかりちゃんに謝って「私が死ねばよかったのに」なんて…。千代ちゃんは 何も悪くないのに >_<。
この時の千代ちゃんは それまで、契約をすると“体が操作される”ことを知らなかったのですね。
というか、雪に まだ、その力がなかった…ってことでしょうか。
しかし、命の危機が迫り ヴァンパイアの本能に目覚め、雪は無意識に力を――?
いきなり体が勝手に動いて、訳も分からず 雪のところへ呼び戻された千代ちゃん。ものすごい恐怖だったと思います…
気づいた霖くんが 止めようとしてくれていたけれど、どうにもできず、目の前で無意識の雪が 千代ちゃんの血を飲む光景。霖くんも すごく怖くて、泣くことしかできなくて、この事がキッカケで 血が苦手になったとしても、無理はありませんよね…
「雪くんは ちがうと思ってた、けど これがヴァンパイアの本性なんだね …恋に浮かれて…何も見えてなかった…」
「もう いらない、お父さんとお母さんを死なせてしまった バカな私なんて…、私なんて! 死ねばいいっ!!」
千代ちゃんは、雪に血を飲まれる直前、死を覚悟した――ということでしょうか ;_;
でも 雪の血が流れている千代ちゃんは、そう簡単には死なない。そして、“紅血の契約”は、白銀兄妹から 千代ちゃんを守るために必要。
正気に戻って ショックで叫んでいた雪が、すぐに契約を やめようとしていたこと、この時 意識を失っていた千代ちゃんは知らないし、今も知らないままなんだろうなぁ… T_T。
泣いて震えながら、これ以上 千代ちゃんに嫌われたくない、と訴える 幼い雪に対して、霞は非情なことを告げましたね…。でも、そう言うしかなかったんだろうし 霞もツラかったと思います。
「契約が無ければ、千代ちゃんは あいつらに連れていかれるよ」「雪、どうしても大切なものを守りたいなら 覚悟を決めろ、好きな子のために 嫌われるんだ」
あまりにも切ない 千代ちゃんと雪の過去…。千代ちゃんは 雪を嫌うようになってしまって、なのに雪は 本当の気持ちを隠さなくちゃいけなくなるのですね…。好きな子を守るために、必死で我慢しながら >_<。
次回も 過去編が続くでしょうか? 今回で すべて明かされたでしょうか?
現在の展開に戻ったら、千代ちゃんを助け出す計画が進むでしょうし、この後 どうなっていくのか、とても気になります!