少女漫画とは思えない壮大なストーリーで、読んで、あっという間に引き込まれました。
始めて読んだ頃、カッコイイ真壁くんと純粋で頑張り屋さんの蘭世。その恋愛模様に「素敵だなぁ」と憧れを抱きました。
大人になって、もう一度読みたい!と思い全巻買って読んだところ、懐かしいと思うと同時に、改めてその少女漫画なのにファンタジー内容も充実、また、親子3世代に渡って繰り広げられるストーリーが本当に魅力的だなぁと感じました。
小さな子供から大人まで、誰でも楽しめる素敵な漫画だなと思います。
また、主人公はもちろん、その周りの登場人物も一人一人個性が際立っていてとっても素敵!
真壁くんの双子の弟、アロンも最初は嫌だなぁと思っていたんですが、性格の深さや過去にどんなことがあったのか、アロンが抱えている葛藤などを知るにつれて、愛着が湧いてきました。
一人一人とりあげてもみんな主人公と同じ位個性豊かで、しかもみんないい人!!
こんなにたくさんの登場人物がいるのに、誰一人影に隠れていなくて、読めば読むほどそのキャラクターが好きになってくるので、それもまた楽しいです。
恋愛面ではもうさいっこうに素敵!やっぱり真壁くん大好きです。
今はもう有名になった「壁ドン」。その発祥は真壁くんなんです!
しかも主人公を守るために、必死でした壁ドン。
漫画の一コマを見るたびにこっちがドキドキして、こんな素敵な王子様、現実のどこかにいないのかなぁと思ったものです。
実際にはいないですし、大人になった今、こんな人が現実にいたらどんだけキザなんだーと思うくらいですが・・・。
そういう面でも、若い女の子に「夢をたくさん与えてくれる」漫画なのだなぁとしみじみ思います。
また、ファンタジー面も細部までこだわりがあって、魔界と人間界の世界の両方、一気にひきこまれます!
魔界から来て人間界にいる双子のもう一人の王子様を探すために来た江藤一家。
ドラキュラと狼人間だけど、人間界では魔法を使わないようにしている。(だけどちょこちょこ使ってしまう)。という設定もとっても面白いですし、この漫画で魔界があると知って、魔法を使えるキャラクターを知って、なんて漫画は面白いのだと、私も漫画を描きたいなと思いました!
そう思っている女の子は当時絶対に多かったはずです。
やっぱり池之恋さんの描くストーリーはいつの時代でも素敵だなぁと思います。
どうやったらこんなストーリーが思いつくのか、大人になった今とても不思議に感じます。
そして、語ればとまらないんですが、呪文の名前にユーモアがあるのも面白い!
お気づきの方も多いと思いますが、文字を逆さまにすると「呪文の意味」になるんです。
夢にお邪魔する呪文「スマシタイマヤジオトイヨチ」!小学生の頃読んだ時、何の意味かわからなかったのですが、大人になって落ち着いて読むと「ちょいとお邪魔いたします」だなんて!
そうやって改めて読んだ時のユーモアに気づくのもめちゃくちゃ面白いです。
壮大なファンタジーストーリーはいつ読んでも凄すぎますし、恋愛はやっぱりドキドキ(特に真壁くんのかっこよさったら!)しますし、何度も読むとキャラクター一人一人の個性がとっても素敵ですし、呪文のユーモアもありますし、いつどこで読んでも、ときめきトゥナイトの世界に一気にひきこまれて、世代を超えて楽しめる漫画だなと思います。
昔の漫画ですが、これから名作としてずっとずっと世に語り継がれること間違いなしです!
是非誰しもが一度は読んでみてもらいたい漫画です。
男性の方の感想を聞いたことがないので、聞いてみたいなぁとも思います。