さくら梨愛さんの連載作品「ギャルと高偏差値男子が予備校で恋する話」の最新話が読める別冊フレンドは、毎月13日に発売です
同時配信の電子版が便利でオススメ!
もくじ
最終話 3巻 別冊フレンド 2024年11月号
出版社 講談社/2024年10月11日 発売
無自覚な天才少女は気付かない / 1巻 -今だけ無料-
2024年1月17日まで
『ただ「よく出来たね」「頑張ったね」って』
『褒めてもらいたかった』
『ずっと たったその一言が欲しかっただけなのに どうして』
『どうして……―――』
【リンデメン郊外】
「1 2」
「3」
「4」
「5 6…」
「全員 揃ってる」
〔ドサ〕
「おい どうかしたのか…」
〔パサ〕
「外の見張りは これで全員」
「あとは中ね」
【リンデメン】
「ああ 皆さまのその目」
「私… また何かやってしまったのでしょうか」
「リアナ嬢 これを一人で?」
「はい」
「複数パーティーの合同依頼を想定していたのに さすがと言うべきか なんと言うか…」
「ギルド長!」
「目撃証言のあった街道沿いの37か所に 対人の追跡魔法を仕掛けただけですけど…」
「拠点を突き止めた後は 丸一日かけて監視し 一度忍び込んで 魔力痕跡と人数が一致する事を確かめてから捕らえましたので 誰一人 逃したりはしてません」
「いや―― さすがだな リアナちゃんは!」
「フレドさん」
「何も賞賛に値する事はしていません」
「今回私が使った魔法は 追跡魔法を含めて誰でも扱えるものですし」
「ただのごろつきに勝つ事だって 特別難しい事ではないでしょう?」
「おい お前 今言ってたこと できるか?」
「冗談だろ…」
「魔法だけじゃねぇ」
「情報収集 分析」
「戦闘」
「全てを一人でこなす人間なんて このギルドにはいねぇよ」
「冒険者リアナ以外に」
「出来ない俺たちなんて下の下だってことだろ」
「冒険者一年目の新人に言われるなんて やってらんねぇよ」
「い いや~! 相変わらずリアナちゃんはすごいよね!」
「…そうだなぁ あれで自分をまだまだだって言うんだから たまらないよ」
「腕っぷしだけじゃなくて頭も良いからな」
「そういえば聞いたか 今度リアナ嬢が作った…――」
「ごめんなさい また騒ぎにしてしまったみたいで…」
「みんな リアナちゃんに感心してるだけだよ」
「私はただ……」
「普通に初級魔法を工夫して使って… 倒したのだって 地形を利用して1対1になるよう計算しただけなんですけど」
「う――ん それが普通じゃないんだよねぇ」
「よしっ ギルドに報告したら ご褒美のディナーにしよう!」
「謙遜しすぎるリアナちゃんは 俺がたくさん褒めておかなきゃ」
『私には 褒めてもらえるような価値なんてないわ』
『だって…――』
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