デザート 11月号 花野井くんと恋の病、第18話 感想
※ネタバレ注意です※
小学生の時、学校の 人目につかない場所で、隠れて泣いていた 八尾くん。
ところが ほたるに見つかってしまい、八尾くんは「…ごめん 見なかったことにして… 一人に、しといてもらえると…助かる…」と お願いしました。
すると ほたるは、「わ、わかった…」と言ってくれて、さらに、八尾くんを捜しに来た子に「こっちじゃないみたい…！」と 嘘をついてくれたのです。
「みんな 八尾くんのこと 捜してるから もう少し 奥まったところの方が 見つからないかも、じゃあ私 行くね」
「…っ待って、ほたる」
（その日は、ホタルが 動物病院で手術を受ける日だった、
俺は手術が成功するか 不安で不安で、たまたまホタルと 同じ名前だった女の子の前で 無様にも 大泣きしてしまった、
でもその子は そんな俺の話を 黙って聞いてくれて、誰に言うこともなく 秘密にしてくれた、
日生ほたるとは そういう奴だった、
自然と 人に優しくできて、毎日真面目に生きてるっていうか 一緒にいると なんかホッとする、こういう奴が幸せになってほしいなぁ って感じ）
（いつか どこかで、誰かと、幸せに――――…）
ほたると花野井くんは 付き合っているのに、花野井くんが同小だという事を ほたるは何故 知らないのか、八尾くんは 疑問に思って 悩んでいます。
バイト前に 花野井くんと話す事ができので、思い切って 聞いてみました。
「こないだ小学校の卒アル見てたら 5組におまえの名前 見つけたんだ そういえば6年の時に 転校生いたなって 思い出して――…、
なんで言ってくんなかったの？ 日生も このこと知らないよな？」
花野井くんは、いつもどおり 淡々と「…覚えてないなら 特に言う必要もないと思っただけ、あの頃の自分 あんまり好きじゃないから」と答えます。
「ほたるちゃんに言いたいなら 好きにしなよ」
そう言われたけれど、花野井も悪い奴ではない と分かっている八尾くんは、昔の事を話さないのにも 何か理由があるのだろう、と考え 口を出さないようにするのですが――――？
お客さまから、動物の絵本で 孫への贈り物にオススメの物を 何冊か取り置いてほしい、と 電話で頼まれた、バイト中の八尾くん。
選ぶために とりあえず絵本を開いてみると、その本は 少年と愛犬の お別れの物語でした。
うずくまって 泣いてしまっている 八尾くんを見つけたのは、同じくバイト中の ほたるです。
その時 不運にも、八尾くんと 同じ学校の女の子が、八尾くんを 訪ねてきていました…！
ほたるは 必死になって、泣き顔を見られたくない 八尾くんのため、女の子を 八尾くんに近づかせません。
「～～もー なんなの！？ アンタ 八尾の何！？」
「――――…と、友達です！！」
八尾くんは「…俺 かっこわる…」と 小さく呟き、立ち上がりました――――
休憩中、最初は 気まずかったけれど、小学生の時ように 肩の力を抜いて お話できるようになっている、八尾くんと ほたる。
そして 八尾くんは「変な意味じゃなくて…、ほたこは俺のこと 好き？ 嫌い？」と、ずっと気になっていた事を ほたるに聞きます。
すると はたるは、「――…そっ、尊敬！！ してる…！！！」と答えてくれたのです。
「そっか…、尊敬… かぁ…、なんか、照れんね」
今回は 八尾くんが主役でしたね…！ 予想外だったので 驚きました！
八尾くんの気持ちが よく分かった回ですし、いつもと違って 八尾くんの視点で進んだからこそ、ほたるは 本当に優しい子だと、改めて 気づかされます ^_^。
はたると 話す時間が すごく好きだった、ほたると もっと話がしたい。そう思う 八尾くんの気持ちは、純粋な友情…なのかなぁ…。
八尾くんに 自覚がないだけで、八尾くんにとって ほたるは 初恋の女の子で、今も その気持ちは ほんのり残っているのでは…？ なんて考えちゃいました。
小学校を卒業する時 ほたると別れの挨拶すらできなかった 八尾くんの心残りが、きちんと解消できたら いいなぁ、と思いますが、でも「ほたこともっと話がしたい」という八尾くんの想いを、花野井くんは どう感じるでしょうね。
