わたなべ志穂さんの連載作品「いいから黙ってキスをして」の最新話が読めるプチコミックは、毎月8日ごろに発売です
同時配信の電子版が便利でオススメ!
もくじ
14話 4巻 プチコミック 2025年1月号
出版社 小学館/2024年12月6日 発売
なんちゃってシンデレラ 王宮陰謀編 異世界で、王太子妃はじめました。 / 1&2巻 -今だけ無料-
2023年11月14日まで
誰が想像できただろう。33歳・独身の私が、まさか金髪美少女のお姫様になるなんて。
「……さ寒い」私、和泉麻耶 年は33歳、独身。「う~さむい~」淋しくないと言えば嘘になるけど、別に結婚したい訳でもない。「負け犬女」と言われても構わない。「ただいまー我がお城!さて、お湯お湯。よし!沸くまで2分!肝心の中身をどうするか…。…ふうむ今日は冷えるから…あ!レモン生姜湯にしよっと。今日はいつもよりサービス。お、沸いた」コポポ…「でーきた!ん~~~…いただきます、ぷはー。あったまってきたし、今日もお疲れさま」
「そういえば…、やっぱりここに忘れてた」ピッピッ「すごい着信…!」《まやちゃん?匂坂です。連絡ないから忘れてると思うんだけど…。帰ってきたら電話ちょうだい、仕事があります》「あー匂坂先輩…すいません!!」プルルル…「…って、あれ出ない。忙しいのかな」私の本業はパティシエ、働いてるのは銀座にあるフルーツタルト専門店。まぁこれは昼の顔で、夜は時々ワインバーの臨時シェフもしているのだ。ちなみにこのワインバーは私の元同僚、匂坂先輩の旦那さんが経営している。「ねぇまやちゃん、お菓子以外のお料理って…興味ある?」その日仕入れた材料でお客さんのワインに合うものを即興で作る。そのほどよい緊張感がすごく好きだ。料理してるだけなのにお客さんとの真剣勝負な感じ。「お給料は安いけどね」
休日にバイトって 休みにならないんじゃない?と言われるけど、私にとって料理は仕事であり趣味でもあるのだ!「そろそろご飯にしよ。今日の夕食は~、じゃん!仕込んでおいた…あったか~いおでんです!」【豆知識、おでん種を煮込んでから鍋ごと新聞紙と毛布で包んで保温!朝に仕込んでおくと夜にはとっても味が染み込むのだ!】「あっためてる間に何か…あ!大根と人参できんぴら作ろう!あ~おなか空いた。ん?ちょっと待って」辛子がない…。辛子なしのおでんなんて、プリンにカラメルソースがかかってないようなものよ!!「仕方ない!」
「暗っ」(この辺にも明かりつけて欲しいよなぁ、やっぱり夜は不安だし…)…なんだか夜の中に入り込んでしまったような「寒っ」自分一人だけが浮いてるような違和感。(こういうのを孤独っていうのかな…)「…あ」東京に来てから十年以上、地元の北海道にはもう誰もいないし実家も整理した。この雑多で他人だらけの都会が私の唯一の居場所。でも好きな仕事ができて、親身になってくれる仲間や先輩がいる。淋しくないとは言わないけど、こういうのが幸せなんじゃないかなぁ。「うん、なんだかんだ言って私は幸せだ」
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