上田美和さんの連載作品「海自とおかん」の最新話が読めるBE・LOVE(ビーラブ)は、毎月1日に発売です
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もくじ
21話 6巻 BE・LOVE 2024年11月号
出版社 講談社/2024年10月1日 発売
彩雲国物語 / 1&2巻 -今だけ無料-
2022年8月10日まで
『はるか昔 国中に魑魅魍魎が跋扈していた その時代―――』
『いつ終わるともしれぬ混沌のなかで 一人の若者が旅に出る』
『跳梁する妖を追い払い 民の安寧を胸に秘め いつ果てるともしれぬ旅を 彼はつづけた』
『やがて その想いに心うたれた 八人の仙がつどいくる』
『藍仙 紅仙 碧仙 黄仙 白仙 黒仙 茶仙 紫仙』
『色の名を持つ彼らは いつしか彩八仙と呼ばれ 不思議の力を駆使して 若者を助けた』
『若者の名は 蒼玄―――』
『八仙の千恵を借り 国の基礎を築き 人の世に夜明けを拓いた』
『彩雲国 初代国王』
『蒼玄の死後 八仙はいずこかへ姿を消した』
『だが彼は 仙のために建てた 風雅の宮は 仙人の住処――仙洞宮と呼ばれ 今もなお王城の一角にあるという』
「そうして 彩八仙は姿を消してしまいましたが 人のなかに混じって生きている といわれているので」
「もしかしたら今も 私たちと一緒に暮らしているのかもしれません」
「はい 彩雲国の昔語りは これでおしまい」
「ねえねえ 秀麗師(しゅうれいせんせい)」
「ん? なに?」
「仙洞宮ってさ 今も本当に お城にあるの?」
「ええ 今は仙洞省って言われてるけど 王城の一角にちゃんとあるって 静蘭が言ってたわ」
「秀麗師は見たことある?」
「残念ながらないわ 一度は見たいと思ってるけど さすがにお城にはね」
「国試が受けられれば 中も入れるけど それは男の子しか受けられないし」
コンコン
「お嬢様」
「授業中 申しわけありません ちょっとよろしいですか?」
「いいのよ もう今日の授業は終わってるの」
「わ――― 静蘭だぁ」
「静蘭」
「チャンバラごっこしようぜー」
「ごめん 今日はちょっと用事があるんだ」
「こんな時間にどうしたの? 静蘭 今日は朝廷に出仕する日でしょ?」
「ええ そうなんですが…」
「それより静蘭 聞いてよ この後 すんごい割の良い賃仕事が入ってんのよ!」
「今日の夕食は ちょっとフンパツしちゃうからねっ 楽しみにしてて♡」
「…お嬢様」
「なーに?」
「たいへん心苦しいのですが すぐ邸へお戻りいただけますか?」
『へ!?』
「お客様?」
「私に?」
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