第34食|ずっと二人で
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「オレと住めば 毎晩うまいもの作りますよ、どうですか。もっと そよぎさんといたいです」
「……、…えと、じゃあ 私は、朝食担当…かな。毎朝 起こしてあげるね」
「お願いします」
月読くんと出会ってから過ごした、いくつもの夜。これからは 夜のはじまりも 夜のおわりも、ずっと二人で。
もくじ
6巻(最終巻)最終話|BE・LOVE 2024年10月号
たくさんの、ありがとう。
6巻33話|BE・LOVE 2024年9月号
クライマックスまであと2話!
第33食|一緒に
持て余す時間に よるべのない気持ちに 魔法をかけてくれたのは、いつだって。
「知らせようか、迷ったんです。だけどまだ自分が許せなくて」
「真面目か」
「真面目ですよ オレは。そよぎさんもでしょ、頑固なくらい真面目で。けど、もう、やめましょう。会いたかった」
「…私も」
《ぐ~~~~…》
「お腹 減りましたね」
「条件反射で…」
次回10月号 感動の最終話、はじめて 二人で――。 嘘から始まった夜の時間が終わり…夜明けの料理は、幸せの味♡
6巻32話|BE・LOVE 2024年8月号
第32食|道しるべ
ただ一つ、求めるのは。ただ一人、求めたのは。
そよぎさんには与えるつもりが、オレのほうが与えられていたような気がする。
(自分から離れたのに、夜になると思い出してしまう)
なんてことないビルの明かりも、ぼんやり空で かすむ月も、そのむこうで あの人が待っていると思うだけで きれいで、あのころとは夜の色が変わった。
(未練のせいだ、オレも区切りをつけなきゃ前に進めないのに)
まるで 夜の迷子だ。
次回33話は9月号
6巻31話|BE・LOVE 2024年7月号
第31食|繋がり
嘘を脱ぎ捨て 本当の自分でいつか、あなたに会えるだろうか――。
「…あいつ、悠河と悠河の料理には、人の心をほぐして無防備にさせるところがある。なのに任せろと言ってきた あなたの引き抜きは、一向に成果を上げない。……それでも一年近くも、俺は見逃してやったんだ」
「どうして…」
「あいつが俺に言った 唯一のわがままだったからです」
「…どうして月読くんは」
「知りませんよ。…寂しい」
「私もです。私も、すごく寂しい」
次回32話は8月号
6巻30話|BE・LOVE 2024年6月号
第30食|欠けた月
思い出すのは、魔法みたいな あの夜の時間。
「やっぱオレじゃだめ? 月読のこと好きだった?」
「……支えになってたし すごく感謝してる。でもきっと潮時だったんだろうね。どれだけ心地のいい時間だろうと、嘘の上に作られたものは長くは続かない。月読くんの苦しそうな顔を見たくない。だから これでよかった。私も 自分の力で夜ぐっすり眠れるようにならなきゃね」
次回31話は7月号
6巻29話|BE・LOVE 2024年5月号
第29食|魔法の終わり
ついに正体を明かした月読。そのとき、そよぎは―――。
「だめだよ そんなんじゃ、優しすぎ。でも、どうせなら…………。…どうして、騙しきってくれなかったの」
「そよ―――」
次回30話は6月号
5巻28話|BE・LOVE 2024年4月号
第28食|告白
朝に焦がれ夜に呑まれていたのは、俺だったのかもしれない。
「そよぎさんを引き抜こうとしているアサヒナスポーツの朝日奈大河ですが、彼には弟がいます。弟は、アサヒナで食事指導員として働いていて、兄には大きな恩があります」
(やめて)
「兄の役に立ちたかった、だから」
やめて。聞きたくない、それ以上は
「難航しているスカウトを手伝おうとしていました」
「月――――」
「それが、オレです」
次回29話は5月号
5巻27話|BE・LOVE 2024年3月号
第27食|だから、このまま
あなたと過ごすこの時間が、今いちばんの宝物。
優しい、穏やかな時間
「そよぎさん」
「ん?」
「…オレ、もしもオレが――すみません、なんでもないです」
胸の中に詰まったものは、見ないふりをして
次回28話は4月号
5巻26話|BE・LOVE 2024年2月号
第26食|想い、溢れて
もっと、近くにおいで。
「いっそ全部、打ち明けてしまったら」
「それはお前が楽になるだけだろ。当然そよぎさんは傷つくし、お前だってもう二度とそよぎさんのそばにはいられなくなる。それでもいいなら」
「嫌だ、ずっとそよぎさんにオレの夜食を食べてほしい」
「そよぎさんの夜を誰にも渡したくない」
次回27話は3月号