もくじ
BE・LOVE ビーラブ 7月号 私の正しいお兄ちゃん、#7 感想
※ネタバレ注意です※
理世に問い詰められても、海利は 人を殺した理由を、語りませんでした。
知らないほうがいい、言えない、理世ちゃんに嫌われたくない、ひとりで生きていくのは つらい、僕はもう 理世ちゃんがいないと だめなんだ、と訴える 海利――
海利にとって 自分の存在は これほど特別になっていたのかと、理世は 優越感のようなものを抱きます。
しかし、兄について 聞き出せなかった事を、悩む 理世。
そこで 立花さんに、言えない悩みがある人に それを話してもらうには どうすればいいか、相談してみました。
「なにがあっても 見捨てないって、安心させてやること かなあ…?」
理世は、海利に “なにがあっても 見捨てない” とアピールするため、自分から 海利の手を握り、一緒に 海利の家へ行きます。
すると 海利が、「…あれから考えてた、理世ちゃんなら 知っても そばにいてくれるかもしれないって、僕は結局、理世ちゃんに わかってほしいんだ」と言い、ついに 理世の兄・正己を殺した時の事を 話し始めました――――
学校へ行かなくなっていた海利は 飲み屋で働くようになり、正己は そこの常連だったと、海利は言います。
父親が嫌い、という共通点があって 似ていた2人は、自然と つるむように。
正己は 金髪にピアスという風貌で、キレやすく かなり素行の悪い青年でした。理世が思っていたような「お兄ちゃん」ではなかったのです。
ある日、正己が 今まで何度も女性を強姦している事を知った 海利は……
「ん だよ…、それじゃ お前の父親と 同じじゃないか」
「しょうがないじゃん、オレは 親父の子供なんだから、どうせクズなんだよ」
海利が「…自首しろ」と言っても、正己は聞きません。それどころか、海利を 共犯者にしようと――
「抵抗しても 無駄なんだよ、お前だって、お前の親父と 同じだよ」
「もみ合ううちに殺してしまったんじゃない、この人間は 世界のために死んだほうがいいと確信したし、この人間が死んでも 誰も悲しまないと思ったから 殺したんだ」
BE・LOVE ビーラブ 8月号 私の正しいお兄ちゃん、#8 感想
海利の話を 信じたくない理世は、自分の都合がいいように 自分が悪くならないように 話を変えてるのではないか、と疑います。
理世に「…信じられません」と ハッキリ言われてしまった海利は、とても悲しそうな顔をしました――
兄は 悪者ではない、と思いたい 理世は、立花さんを頼ります。
「お兄ちゃんて どんな人か知ってますか? まえ調べてましたよね、もう 立花さんしか いなくて…」
立花さんは、正己が12歳のとき 窃盗で身柄を拘束された記録が残っていた事を、理世に伝えました。
そして 後日、もっと詳しく調べてきて 手に入れた、正己の写真を 見せたのです。
写真に写る 兄の姿は…海利が言っていたとおりでした――――
立花さんは嘘をつかない人だと 信じられるからこそ、想像していたお兄ちゃんは 初めから どこにもいなかった、という真実を 理世は、受け入れるしかなかったのですよね…。
だけど、母の言葉を聞いた時のショックと 海利に惹かれる気持ちが勝ったから、もう兄を慕う気持ちは なくなった理世。
完全に 海利へ気持ちが傾いた 理世は、今後 健気に 海利を信じ続けるのでしょうか。
そして、理世に信じてもらいたくて 富山まで行き 証言を集めてきた海利も、理世ちゃんが居てくれるだけでいい、と願いながら 過ごしていく事になるのでしょうね…。
2人の絆は深まったけど、何だか 切ないなぁ…、と感じます。9話は 10月号、続きが とにかく気になります!