畑亜希美さんの連載作品「清くふしだらな僕ら」の最新話が読める 姉プチ は、偶数月5日 に発売です
紙版1号分の作品を2号に分けた 電子版「姉プチデジタル」は、毎月8日ごろ 発売!
もくじ
最終話 4巻 姉系Petit Comic (デジタル) 2023年11月号
出版社 小学館/2023年10月6日 発売
14話 4巻 姉系Petit Comic (デジタル) 2023年9月号
出版社 小学館/2023年8月8日 発売
13話 4巻 姉系Petit Comic (デジタル) 2023年7月号
出版社 小学館/2023年6月8日 発売
冥土の恋は閻魔次第! 2022年6月30日まで1巻まるまる無料
「詐欺を繰り返し 数多の者を不幸に陥れたのは明白」
「が」
「反省の色は なし」
「よって…」
「地獄行き」
『ここは冥府』
『死後の魂が行きつく世界―――』
「…ああ」
「地獄へ落ちませんように…!」
「おい ここではまだ判決は下されないらしいぞ」
「え?」
「冥府(ここ)には我々 亡者の生前の罪を裁く 10人の王 “十王”がいるんだと」
「彼らの数だけある庁で 一つ一つ審議を受けなければならないってさ」
「ちなみにここはまだ一つ目の法廷――…」
『“秦広庁”』
『それは十王庁 一つ目の法廷 私“兎鞠”は そこで働いている』
「んー…」
「それから 紙類と文具の補充…と」
『…といっても 裁判とは直接 関係のない 事務局で働いている 下っぱ官吏である」
「今日もやること いっぱいだなー」
「そうねぇ けど…」
「書類は見つかったか!?」
「おーい! また亡者が暴れてるらしいぞ!」
「誰かこっち手伝ってくれー!」
「今日も裁判部門は忙しそうだね」
「裁判部門に配属されなくて よかったわ」
「臨ちゃん… 素直すぎる」
《バッ》
「!」
「先パイ どうしたんですか?」
「…た」
「大変だ 兎鞠」
「…え」
「閻魔庁に異動って…」
「私…」
「…え」
〔え ええ えええ〕
「ちょっと待ってください なんでこんな急に!? ていうかなんで私なんですか!?」
「すまん 兎鞠」
「俺も総務長に聞いてみたが」
「詳しく教えてもらえなかったんだ」
「閻魔様といえば 十王のトップでしょ」
「第一の秦広庁から第四の伍官庁までの審議を元に 天国か地獄かの判決を下す 最重要裁判官」
「そんな人の命令ともなれば 決定は変えられないわよ」
「けど私…」
「いきなりそんなエライ方の補佐官って言われても…」
「ほら これ」
「餞別に“北野屋”の焼肉弁当 やるから」
「…肉?」
「私…」
「がんばります!!」
「しかし…」
「あの様子じゃ 閻魔様のウワサ 知らないみたいだな」
「庁が離れてると あまり情報が入ってこないですしね」
「兎鞠も」
「辞めることにならなきゃいいけどな」
「ここが閻魔庁かぁ」
『突然すぎて 戸惑ったものの』
『よく考えたら これって出世街道まっしぐらじゃない!?』
「あっあなたが兎鞠さんですか?」
「ぼぼぼくは記録課で書記をしてます まっ真白です…!」
「ぼぼくなんかで申し訳ないのですが…」
「兎鞠さんの教育係を任されてますっ」
「さ さっそくですが 閻魔様の“千景様”と顔合わせしましょう…っ」
「はい!」
『真白さんは優しそうだな』
「急に すみません」
「昨日まで働いてた補佐官さんが急に辞めちゃいまして…」
「急に…ですか?」
「は はい…っ」
「つ 着きました…!」
「千景様 失礼します…!」
『十王を統べるような方なんだから』
『きっと威厳のある怖い方に違いない…!』
『ふるまいには 気をつけねば…!』
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