恋早姫と3人のうそつき　最終回 / 結末

◇１巻 まるまる 無料◇ほぼ毎日 更新◇

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「美味い！」

「ほんとユーリさんの作ったご飯は最高ですね！」

「おかわり！」

「キリカも！！」

「はいはい　順番ね」

日本では

居場所を得られなかったけれど…

今…　異世界で私は幸せです！

【数カ月前】

「いらっしゃいませ！」

「『冒険者ギルド・西ヘルナ支部』へ ようこそ」

「……え？」

「登録証を見せていただけますか？」

「あっ…あの私 仕事を探すのは初めてで…　登録とかしてなくて…」

今 冒険者ギルドって言った…？

ハローワークに来たはずなんだけど…　最近は若者向けにゲームっぽくしているの…？

「では カードを作りますのでステータスの開示をお願いします」

「え…？ ステータスの開示……？」

「こちらの紙に手を乗せてから「ステータスオープン」と…」

学生結婚をした私は ずっと主婦だった

結婚１年目　『優莉ちゃんには専業主婦になってほしい！』

『就職せずご飯を作って 僕の帰りを待っててほしいんだ』

２年目　『ゴメン 今日は外で食べる』

４年目　『会社の部下の子供なんだけど… 少し預かってくれないか？』

６年目　『俺たちの子供？ 今は彼女の子供たちの世話で忙しいだろ』

７年目　『どうせお前は専業主婦で暇だろ？　彼女はシングルマザーで頑張ってるんだぞ』

『働きたい？ 今まで働いたこともないくせに？』

１０年目

〔彼女に子供ができたんだ　だから離婚してくれ〕

〔はぁ？ 慰謝料？〕

〔１０年も家でのんびり暮らしてきたくせに？　冗談じゃない〕

ブチィッ

〔私だって働いて自活できるわよ！　１人で生活できるようになったら〕

〔判でもなんでも押してあげるわよ！〕

（――って啖呵切って出てきたのよね…）

「えっと…　ステータスオープン…？」

ヴンッ

「なにこれ 勝手に文字が…」

「あ～… こりゃひでぇな」

「５歳児並のステータスじゃないか」

「これじゃ 紹介できる仕事なんて何もないぞ？」

「えっ　困ります…！ どうしても仕事しないと…」

「なら…　商業ギルドで探しな」

「お屋敷での仕事なら見つかるはずだからさ」

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